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 青島プラモ日記(その4)
ミラージュⅢC(アカデミー 1/48)

by 田口博通 
青島旧市街の古いドイツ風教会               マンションの入り口で 
  
 
 まずは青島の話題から。
青島には写真のような古いドイツ教会がいくつも残っているそうで、なかなか趣があります。この教会 しっかり入場料をとられ 20元でした。教会ですからステンドグラスのきれいな窓があり、中に入って座っているとキリスト教徒でなくても 心が和みます。
 ステンドグラスから差し込む光が神々しくてなんともいえません。しばらく座って佇んだ後、目を上げて 美しさに見とれていると、ステンドグラスがはがれたところが所々にあります。あれ、なにか変。 で近寄ってよく見ると、そうです。ガラスにスーパーで売っているステンドグラス風フィルム」を貼っていたのでした。ひえー 思わず苦笑してしまいました。 いや ここは中国ですから こんなことで驚いてはいけませんね。
 
 さて 中国人で結婚式を教会で挙げる人達はごく少数で、今まで通り中華料理店などで獅子舞やら太鼓隊を呼んで 爆竹を鳴らし、にぎやかに行うケースがほとんどのようです。
 ある日曜日のこと、朝9時くらいに住んでいるマンションでいきなり爆竹が鳴りわたり、鐘や太鼓で 周りが迷惑なほど急に騒がしくなりました。 なにごとが起こったのかと窓から下をのぞいてみると、写真のごとく 新婚さんが新しい部屋に入る儀式?が行われていたのでした。ウエディングドレスの花嫁が 太鼓隊のドンチャカの中をゆっくりと進んでおります。いや大変な騒音です。
恰好からみても おそらく 新居入居式?の後 結婚式場へと向かうのでしょう。
 
 現在の中国では 若い人たちの結婚は条件が厳しくて難しいようで、その第一は 花婿が新居を購入して用意するだけの経済力を持っていないと女性からは相手にされないということ。まだ給料も安い若い男性本人が新居購入は難しいでしょう。ということで、年頃の男の子を持つ親も大変ですね。



 余談はさておいて、本題のプラモデルの話ですが、 青島市内の飛虎模型店でなにか銀塗装のものをと アカデミーの1/48 ミラージュⅢCをお買い上げです。箱を見ると韓国語で書かれており コリアンからの輸入品らしいです。御代は30元、つまり400日本円くらいになります。

アカデミーのミラージュといえば、よく知られているようにフジミ1/50のそっくりさん。つまり ”アレ”です。

 という訳で、フジミから1960年代後半に発売されたミラージュⅢCの名作を 今、アカデミーの”アレ”で、にせものがあふれる中国で作っていると思うと 感慨深いものがあります。”アレ”ということで、なぜ こういうものを掲載するのだと お怒りの読者もおいででしょうが、当地は こういうものしか売っていませんので お許しください。 
 アカデミーのキットは イスラエル空軍のマーク1種となっていますが、国籍マークは 寄り目していて ちょっと使えそうにありません。
説明書は英語で書かれていますが、説明図の絵もどこかで見たことがあるような、ないような デジャブのような不思議な感覚にとらわれます。
 
組み立ては 胴体に コクピットを組み込んで、両側を接着しますが、コクピット用の塗料がないため、後でブラックで塗りつぶすことにし、そのまま組んでしまいました。胴体に主翼を接着するとものの一時間もしないうちに形になりました。
ここで一休み一休み。

 接着剤が乾いた 数日後の夜、接着部の整形にとりかかりましたが、耐水ペーパーがなく、ペーパーがけができないので、カッターナイフの刃を立てて、カンナのように整形しました。胴体下面や 機首の接合部食い違い部に整形が不十分なところが残りましたが、ご愛嬌ということで残しました。

形になった ミラージュⅢC


一週間後、今日は塗装日和の日曜日です。
先回に作ったF-89スコーピオンとボートのために つやけし黒、銀、赤、オリーブドラブの4色は買ってありますので、それらを利用することにしました。
もちろん 塗装は筆塗です。
 
午前中に まず 銀に黒を混ぜて黒銀を作り、下塗り替わりに全面に塗りたくりました。
機首を艶消し黒に塗り、ヘアドライヤで強引に乾かしておきました。
ここで ランチタイム突入。散歩を兼ねて、近くの背徳基(KFCケンタッキー)に。
日も傾き、下塗りがほぼ乾いた3時ごろから 機首をセロテープで保護し、全面 銀塗装に入ります。
アクセントをつけるために ところどころの外版を 銀に黒を少し混ぜて、色の違いをつけておきました。

銀が十分乾燥したら、赤の部分をセロテープでマスキングして塗装しました。
ここで、この日の作業は終了です。

この後はプラモ作りよりも重要な夕食作戦に突入。
平和な日曜日でした。







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Vol.37 2012 January.      www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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