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博物館めぐり（その32)
番外編、ル・ブルジェ航空宇宙博物館の試作機

小柳篤司　　　コヤナギアツシ　　　　　　　.　

2012年2月1日に発行される2月号の第１特集"試作機"に合わせて、パリ郊外のル・ブルジェ(Le Bourget)の航空宇宙博物館で撮った、フランスの試作機、原型機等の画像を投稿させて頂きます。今回のタイトルはイギリス博物館めぐりでは無いので、番外編、ル・ブルジェ航空宇宙博物館の試作機が相応しいでしょうか。

撮影時期：2009年2月
ル・ブルジェ航空宇宙博物館 "Musee de l'Air et de l'Espace"
http://www.museeairespace.fr/

ル・ブルジェ航空宇宙博物館のホールＣには、フランスで第二次大戦後に開発された実験機、量産機の原型機等が展示されています。

写真１　　シュド・ウエスト S.O.6000 トライトン　"S.N.C.A.S.O. SO 6000 TRITON"
　　　　初飛行:1946年11月11日
ドイツから押収したユンカースJumo004を装備したフランス最初のジェット機です。

写真２　ルデュック010　"Leduc 010"
　　　　初飛行:1949年4月21日
世界初のラムジェット推進で動力飛行した飛行機で、自力で離陸出来ない為に
輸送機に背負われて空中発進しました。

写真３　ルデュック022　"Leduc 022"
　　　　初飛行:956年12月26日
実用機を目指してルデュック010より大型化され、スネクマ・アター・ターボジェットエンジンを
装備して自力で離陸出来る様になりましたが、ミラージュIIIが採用された為に試作で終わりました。

写真４　シュド・ウエストS.O.9000 トリダン1　"S.N.C.A.S.O. S.O.9000 Trident I"
　　　　初飛行:1953年3月2日
翼端にターボジェットエンジン、胴体にロケットエンジンを装備した混合動力戦闘機で試作で終わりました。

写真５　ノール 1500 グリフォン　"Nord 1500 Griffon"
　　　　初飛行:1955年9月20日
ターボジェットとラムジェットの両方の特徴を兼ねるターボラムジェット・エンジンが装備されましたが、
アフターバーナーが実用化された為に試作で終わりました。

写真６　ダッソー・ミラージュIII A　"DASSAULT MIRAGE III A"
　　　　初飛行:1956年11月17日
フランスを初め世界各国で採用されたミラージュIIIシリーズの原型機です。

写真７ダッソー・ミラージュ III V-01　"DASSAULT MIRAGE III V-01"
　　　　初飛行:1965年2月12日
胴体内に８基のリフト・エンジンを装備し超音速VTOL戦闘機を目指しましたが、
性能が思わしくなく２号機が事故を起こし為に開発中止になりました。

写真８　ダッソー・ミラージュ G8　"DASSAULT MIRAGE G8"
　　　　初飛行:1967年10月18日
ミラージュ系列中で唯一の可変翼機で、複雑化、コスト高騰等で試作で終わりました。

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