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新・ボックアートへの道・初級の巻   イラスト&テキスト by noboru

プラモデルの外箱に描かれたイラスト絵のことです。キット内容説明も兼ねます。塗装の参考やスケールモデルなら年代考証の目安にもなったりします。
キットを組立てた写真が使われる場合もあり、この箱絵を見て購入判断にする場合が多いとおもいます。

キャンセル機ライトニングMkⅠ、敗者復活のチャンスが訪れた?

1937年アメリカ陸軍航空隊AFFから航空機メーカーに要求したX-608仕様。
ロッキード社が提示した仕様案の胴体は2本で中央に操縦席を持つ双発戦闘機だった。
高々度で性能を発揮させるため排気タービン過給器、つまりターボスーパーチャージャー
は不可欠だった。

三車輪式、ファウラーフラップ、全面没頭リベットなどの採用によって高々度高速実用
戦闘機、ついにプロトタイプXP-38が完成した。
イギリス、フランスからも大量の発注を受けて量産型P-38は量産されることとなった。
1940年英仏兵器購入使節団から600機を越える発注を受る、これらはノン・ターボ仕様だ
った。しかしフランスはドイツ軍に降伏!結局、イギリスがフランス分を、すべて引き受
ける事になった。140機の「ターボ無い・ライトニングMkⅠ」は性能が極端にひどく、イ
ギリスからも見放され、140機はキャンセルされた。

「ターボ無い・ライトニングMkⅠ」はアメリカ陸軍航空軍で練習用P-322として活躍
の場を与えられた。
ところが、この「ターボ無い・ライトニングMkⅠ」を最良の方法で活用する試作案がださ
れた。ターボ付きP-38ライトニングMkⅡとは、別の道を歩む事になった。
試作案の具体的な内容は、つぎの様なものだったと、記録に残っている。

原型機は2本の胴体だが、さらに2本追加して、4本の胴体、中央に操縦席を持つ、高速
爆撃機に造り上げる、大胆な試作案だった。かなり無茶な案だったが、何故か試作案は受
け入れられ、プロトタイプが製作された。当初から、問題視されていた、武装時のモーメ
ント配分に問題があり、テストフライトでは予想された問題点がむきだしとなり、性能も
芳しくなかった。

それでも、爆撃機としての性能は期待を裏切ることはなった為、(乗員1名で行う、高度
な爆撃計画が、たてられた為)2号機の試作が、始まった。機体はライトニングの外側に
さらに胴体を加えるだけの平凡な仕上げだったが、ターボが装備されていなかっただけで、
ライトニングMkⅠは運命の分かれ道を迫れた。その後、2号機の試験飛行は順調に進み、
量産機はターボ付きで生産!が決定した。だが、ゴーサインが出る、直前に終戦を迎える。


(史実の部分も含まれますが架空の内容です。)
*参考資料&引用:世界の戦闘機1939-1945 松崎豊一 著 イカロス出版


「新・ボックスアートへの道・初級の巻 試作ライトニング編」

ボックスアート界の重鎮である師範のもとでボックスアートの第一人者になるべく、
今日も修行を続ける門下生!今回のボックスアートの採点は如何に!

師範:「今回は、課題作品(想定)として出した条件~クライアントからの要望で
    背景が、ほぼ白のホワイトパッケージ風! との発注があった、この
    条件をクリヤーするボックスアートは出来たのじゃな?」
門下生:「ハイ!」

師範:「キットを”素組み”したモデルを箱絵にしたボックスアートじゃな!」
門下生:「キットには含まれない背景などは描きませんでした。」

師範:「さて本題の箱絵の出来じゃが!では添削じゃー・・・
    架空の戦闘機なので、特に問題なさそうじゃ!
    ただし、プラスチックの質感があまり感じられない。
    描きこみが足りないぞ!」
門下生:「反省してます。」

師範:「ホワイトパッケージであっても購買意欲を、かきたてる箱絵になるように
    今回の採点は35点じゃ!」
門下生:「きびしい!がんばります」

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注意:実在機をモチーフにした架空の機体ですが固有の番号数字なども含め、
すべて忠実には描いていません。ご了承ください。
架空のボックスアート道場にて描かれた箱絵です。
キットモデルもイメージで実際には製造・販売はされていませんので御注意ください。

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使用ソフト:Corel DRAW Graphics Suite & Painter
参考資料&文献:*参考文献:第二次大戦世界の戦闘機 松崎豊一著・イカロス出版)


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Vol38 2012 February.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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