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 BACライトニングFMK-6J「雷光」
(ハセガワ 1/72)

by 加藤 寛之


 ハセガワの1/72シリーズのなかでも、極初期№9の製品だ。作る気持ちになった直接のきっかけは、『世界の駄っ作機 番外編 蛇の目の花園』(岡部いさく、大日本絵画、2004年)のp.84にあった航空自衛隊“ライトニングJ”の想像画。「…。カッコいい」、そう感じた、その瞬間である。キットは持っていたから、それからしばらくして完成させた(つまり、ちょっと旧作である)。ちょうどそのころ、ハセガワの1/72F-104を作りデカールが余っていた。その絶好の使い道でもあった。 キットそのものは非常に旧い製品だが、丁寧に良い物をつくろうとした意欲が見える製品で、造形にも個性がある。図面から飛び出したようなキットとは、味わいが違う。それを「実機と違う」などと言ってはつまらない。当時のキットらしく部品は大まかで、組み立ては簡単だった。多少の削り合わせや隙間処理はあったけれども。



そして自衛隊仕様に塗ったのである。塗り方はF-104を見本に、それをライトニングに置き換えただけのもの。翼上面にある黒線が太すぎる気がするが、これは凸モールドの通りに塗っただけ。燃料タンクの◎印は、実機にこだわらずに「好きな場所」へ貼った。なにしろ早作りの方なので、「せっかく作ったのだから、実機塗装にこだわろう」なんて、全く考えない。作りたいように作るのだ。  今回、特集への投稿に際して「雷光」と勝手に名前をつけてみた。「ライトニングが日本で使われたなら」の“if”は、F-104が「栄光」と呼ばれていた古い時代のことなのだから。









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