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  ダグラスF4D-1 スカイレイ
(リンドバーグ 1/48)

by 加藤 寛之

 来年のSLB展示会のテーマの一つが「白」になりそうなので、自宅の在庫を探していて見つけたのがこれ。ずいぶん前に出張記念の土産として入手したような気がする。キットの金型は、機体形状からすると1954年製(?)ではないかと思う。  その昔、マルサンがコピーしたのもこのキットではないか。調べてみたら、今でも新品で入手可能らしいので驚いた。そんなことを思いながら、「白」というテーマの義務感で作り上げた。



キットはエンジンを再現していて、左上面の胴体に開けられた四角いハッチから鑑賞できるようになっている。私の趣味にあわないので、ハッチは接着しておく。エンジンは後ろ5cmくらいを切断しておき、塗装後に組み込めるようにした。コックピット横のエアインテークは、内部の胴体側が空洞だからプラバンで塞ぐ。コックピットにもプラバンで床板を追加しておく。あとは胴体前端に錘を入れれば、左右の胴体を接着できる。ラダーの可動は、これも趣味にあわないので固定。  主翼は上下部品を接着し、動翼を接着するだけ。「だけ」なのだが、主翼と動翼の厚みが合わないので、これは上面重視で位置決めする。もちろん、胴体から主翼への面のつながりがスッキリと合うはずはなく、ここはそれなりに削り合わせる。その際、表面のモールドは出来る限り残し、50年代の味わいを大切にする。ロケット弾は趣味が合わないのでパイロンのみ付けることにした。 風防はちょっとだけ長すぎるようだ。そこで切断して開状態にすることで前後位置を決めた。真ん中を抜くことで、寸法の長すぎをごまかしたということ。



 主脚、前脚ともに50年代的構造でガッチリと付けられる。主輪は焼き止め方式だが、趣味に合わないので軸を短縮して接着して固定した。前脚の形が気になったが、もちろんキットのままで組んである。
 
パーツが少ないので、このくらいで形そのものは出来てしまう。これ以外は、古さゆえにクタクタしている外周線をピシッと整えるとか、主翼前縁や翼端の厚み変化が不自然なところを削ったりとか、機首のピトー管への流れをきれいにするとかしたくらい。要するに、プラモデルらしくする。



 塗装については、あまり書くことがない。塗装指示はほぼないから、箱の絵と当時の雑誌を2・3冊みて塗ってみた。白塗装はグランプリホワイトの筆塗り。脚カバー内側は暗い色なのだが、資料に使った本が白黒印刷なので何色か分からない。とりあえず緑っぽくしておく。デカールは全く使い物にならず、描いたり、別売りデカールを使ったりとか、なんとかそれらしくしてOKとした。 それにしても、全面白で赤・黒・青という派手な色で、昔のブリキ製おもちゃ飛行機みたいだと思った。本当は、実機が先でオモチャが真似をしただけなのだが。今でも売っているということで、「50年代テイストが充分に味わえる貴重なキット」ということで、まとめとしたい。



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