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4号突撃砲戦車キット(モノグラム1/32)

by 怪傑ぷーたろー

いよいよ今年も最後の月となりました。

さて、私の紹介する特集のモノグラムキットでありますが、残念ながら完成品ではありません。

しかしながら、なかなか紹介されることのない1/32ミリタリーものの中から、4号突撃砲戦車のキット内容をご覧にいれます。




私の所有するものはモノグラム/マテルのボックスのものです。

おそらく1970年初版のものかもしれませんが違ってたらすいません。

モノグラムの4号系列はベースとなるH型をはじめオストヴィント、ヴィルヴェルヴィント、ブルムベア、ラング、4突とバリェーション豊かなものでありました。

タミヤの1/35H型の登場は1975年で、その後同じようなバリェーション展開がされたのは周知の事と思います。




シンプルな部品構成ながらサスペンションの可動やバトルダメージを受けたシュルツェンその他アクセサリーも豊富に付属しています。




また、キャタピラはブラウン系の素材で成形されているところが日本人との感性の違いが垣間見られて興味深いですね。




シャーシにはモーターライズを考慮したギアボックス取付用の穴やスイッチ、電池受け金具取付用のモールドが施されておりますが、このシリーズのモーターライズ版はなかったと思われます。









デカールは、ナンバーと鉄十字の白色部分の版ズレを考慮して2重貼りするようになってます。

モノグラムといえば、フィギュアの出来が素晴らしいのも特徴ですね(しかも一体成型!)



ご存知の方も多いでしょうがこのフィギュアを雛形としたのが某ニ○モの戦車シリーズに付属するフィギュアですね。

左腕とヘッドを分割してますがご覧のとおりそっくりサンです。

また、ニ○モのものはキットにより別タイプのヘッドがあり、野戦将校帽を被ったタイプのヘッドはタ○ヤのあの戦車長のヘッドとそっくりさんです(笑)

古よりモノグラムのキットは多くの国産メーカーの参考キットとなり、AFVものの有名どころでは某タ○ヤの初代M48や某ニ○トーのバトルやビクトリーなんかがあります。
しかしながら、いずれもモーターライズ化されており当時の日本のプラモデルの立ち位置(TOY的な…)を知ることができます。


1970後半~80年代の欧米キットは夢も希望もないような完成品がボックストップを飾っておりましたが、その風潮の中このシリーズはその後シェパード・ペイン氏の作品をボックストップに使用しており、その素晴らしさは一際光彩を放ったものでした。



(画像は4号駆逐戦車)


そして、タミヤのカタログに掲載されたフランソワ・バーリンデン氏の作品と共にその作風は多くの日本人モデラーに影響を与えました。


当初モノグラムの製品はレベル(グンゼ)のような大手代理店が存在しなかったため高価なもので流通量も多くはなかったのですが、バンダイが代理店となった時に1/48の空ものが日本国仕様で販売され、流通量も増えて手の届く価格となりました。


しかし、残念な事にAFVものは国内販売されませんでした。
その理由として当時のバンダイは1/48でAFVシリーズを展開していたのと、かつて1/30で4号戦車バリェーションを販売していたもののタミヤの1/35の隆盛により主流になり得なかったのが原因かもしれません。(あくまでも個人的推測…)

アメリカものはたまに再版されたりするのですが、4号系列は再版された話をあまり聞かないので幻のキットになりつつあるのが惜しまれますね。



御迷惑でなければこんな形で古のキット紹介を来年はボチボチとやってみたいと思う今日この頃です

それでは、また。


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