箱を開けてビックリ、胴体や主翼の表面がヘロヘロに歪んでいる。これに加えてパネルの凹凸表現がなされているので、もう表面全体がクタクタに見える。筋彫りもいたるところで消えかかっている。風防パーツは前端の右側が縮んでいる。どうみても金型が寿命になっている。これでは新金型に移行するはずだ。・・・そうかといってこれで製作意欲が落ちるわけでもないので、厳しいキット状態だけれども組みすすむ。表面のヘロヘロは削って均せばよいし、消えた筋彫りは彫りなおせばすむことだから。
|
|
左右胴体パーツを合わせてみる。胴体幅が狭くてホッソリし過ぎているようで、主翼面積がやけに広く見える。機首上部の断面形は半円形で、上部が平らで先端で一気にスピンナーにまとまる実機の形とは、だいぶ違う。まあ良いだろう、そういうキットなのだ。その胴体なのだが、横幅はコックピットの床板で固定して決まる構造だ。だが、わずかに床板が狭いようなので、床板の左右に0.3mm厚のプラバンを貼って広げた。主翼は翼端がエルロンよりも厚く造形されていた。これはエルロンに合わせて薄く削る。それよりも前縁も後縁もクタクタなので、とにかく真っすぐに平らに見えるように削る。さらに機体表面全体をサンドペーパーで軽く擦って、歪みを削り落としておく。どちらも、だいたいOKくらいでよし、としておく。縮んで寸足らずの風防右前部は修正を諦めたが、それほど目立たないと信じている。 |