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「DeHavilland D.H,2」(Revell 1/72)

by yoshiyuki

 

HNを改めたYoshiyukiです、こんにちは。
寒い毎日が続いておりますが、元気でお過ごしですか?
さて、今回のお題はRevell1/72のDeHavilland D.H2です。パッケージには1/144とありますが、もちろんこれはミスプリント(笑) かなり昔からあるキットで街の模型屋さんの片隅には必ず置いてありましたが、買った人はあまり見たことないという……(笑)
昨今のインジェクションキットを見慣れていれば、ひとつひとつのパーツは確かに辛いところもあります。ま、そこはノスタルジックな気分を味わいつつ、レベル特集には間に合いませんでしたが、少ししっかりめに作ってみました。
(2キット01)


実機は、1916年2月に本機を含めたイギリス最初の単座戦闘機隊が編成されて4月2日に初戦果をあげました。さらに同月25日には無敵を誇っていたフォッカーE.Ⅲを撃墜します。以後、フォッカーE.Ⅲに対抗できる戦闘機として1917年中ごろまで健闘し、マッカーデン、リース、ホーカーなどの多くのエースパイロットを生み出しました。当時イギリスでは機銃発射同調装置が完成していなかったので、エンジンを胴体後部に搭載して機首に機銃を搭載という方式を採用。しかし、片手で操縦桿を操り、もう一方の手で機銃を操作するのは至難の技だったようです。
翼幅8610mm、長さ7680mm、最高速度150㎞/h、重量653.6㎏、乗員名1名。

当然ですがパーツ構成は昔のまんま。しかしデカールはかなりしっかりしたものになっていて、インストの塗装図は秀逸です。コクピットは出っ張り棒が渡してあって、おっさんパイロットを座らせておしまいという……当時のよくあるコクピットパターン(笑)
(3キット02)


ということで、まずはコクピットから。文字通りオープントップなのでおっさんパイロットを乗せない場合はかなり作りこみが必要(笑) ネット資料と睨みっこをしながら、エバーグリーンのプラ材などでの工作です。
(4コクピット01) 


ヘッドレスト(?)はハーフラウンドのプラ棒を細かくカットし接着。
(5コクピット02)


 (6コクピット03)


それなりに作りこんだら塗装。
 (7コクピット04


(8コクピット05)


機首部分を組み上げたら、段差も激しいのでパテ盛りペーパーがけの作業をして、消えたモールドの再生です。機首左右にある機銃ドラムのラックは0.2のプラペーパーで自作しました。機銃とドラムはジャンクパーツから流用です。
(9コクピット06)


 (10コクピット07) 


(11コクピット08) 


機首を装着する下翼部分は、ガイド用のくぼみを埋め、削り込みました。
(12下翼01) 


(13下翼02)


アイボルトは少し多めで80本ほど。
(14アイボルト)


エンジンも他パーツの流用です。これはローデンのパーツでモールドも良く塗装しただけです。機首後部に接着。上翼を載せたあとではウェザリングしにくいので、この時点でデカールを貼ってウェザリングを施し、また必要箇所にアイボルトを埋め込みます。
(15エンジン01)


 (16エンジン02)


上翼は燃料タンクのガイドがあるのですが、位置は中央が正しいようなので、パテで埋めました。エルロンは少しでもリギングしやすいようにカット。
(17上翼)


ほぼ塗装の終了です。ラウンデルは塗装としました。
(18塗装)


上翼の燃料タンク。キットのパーツを基にプラロッドを接着してパテを盛り形を整えました。
(19上翼02)


上翼を乗せる前にカバネストラットの周りは、アイボルトに糸を装着します。で、適当にカットしたスチレンボードに機体を固定して……両面テープを貼りその上にマスキングテープの糊面を上にして貼り機体を固定……糸を小さくカットしたマスキングテープで整理してから、ストラットを接着し、上翼を乗せます。
(20リギング01) 


(21上翼03)


尾翼までのフレームはロッド、ストラット共に強度を兼ねて真鍮製にしました。ノギスで簡単に計測してカット、ストラットの両先端を形作りハンダ付けです。あとは鑢で気長に形を整えます(笑) 実はこの時点ではあまり気になりませんが、右側の主翼寄りのストラットが大分傾いてしまいました。直せないのでそのままとしました(笑)
(22フレーム01) 


(23フレーム02) 


糸張りはカバネストラットの周りから施します。で、翼間も糸張り。
(24リギング02) 


(25リギング03)


両翼のリギングが終わったら、尾翼までのフレームを微調整しながら接着。
下のケースはお豆腐のパック(笑)
(26フレーム03)


尾脚も資料やネットを見ながらほとんど自作。いろいろと形が違うので、作りやすそうなところを選んでの工作です。
(27尾脚)


フレーム間のリギング糸は、古典的な伸ばしランナー(笑) 径が微妙に変わってるので、何本も作り翼間リギングのテグスと比較しながらチョイス。瞬着の点付けです。
(28リギング04) 


(29リギング05)


 (30リギング06)


最後にエルロンを接着して、翼からフレームへの糸張り、塗装のレタッチを終えて完成です。

(31完成01) 


(32完成02)


 (33完成03) 


(34完成04)


なかなかしんどい思いもしましたが、コイツを作り終えたあとの1服とバーボンは格別でした(笑)


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