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「SOPWITH 1 1/2 STRUTTER」
(TOKO 1/72)

by yoshiyuki
(1タイトル写真)
 

Yoshiyukiです、こんにちは。
寒いですねぇ。私が在住している沼津も、雪こそ降りませんが朝晩はしんしんと冷え込みます。それでも、昼間の室内は温室効果でかなり暖かくなるので、足腰がそろそろ弱まってくる歳の私には、幾分は楽でございます(笑)
さて、今回はボックスアートがローデンバージョンの「TOKO」のキット、「SOPWITH1 1/2STRUTTER」の練習機です。このキットもかなり以前から、ボックス仕様が変わりながらリリースされ続けている定番キットです。

(2キット01)


実機は1915年12月、イギリス海軍本部の要求に、フレッド・ジークリストとハーバード・スミスによるデザインとプロトタイプの設計をソッピーズ社は完了し、生産ラインとなりました。カバネストラット(胴体と翼間の支柱)が、外側の翼間支柱の約半分だったことから、1・1/2ストラッターと呼ばれました。非常に凡用性に優れた機体で、戦闘機、偵察機、爆撃機、練習機、フロートを装着した水上機、着艦フックを装着し艦載機としても採用され空母に搭載など、実に6000機近くも生産されました。また、イギリス初めて機銃発射同調装置を搭載した機種でもあります。ただ、生産数のわりには時代経過に基づくパワー不足、比較的に弱い機体構造などパイロット達には不評だったようです。
翼幅10210mm、長さ7690mm、最高速度161㎞/h、重量975㎏、乗員名1名~2名。

キットのパーツ構成はランナー2枚強と、このクラスとしては定番のパーツ割です。またバリエーションとしても豊富なキットなので不要パーツもそこそこあります。
ひとつひとつ必要パーツをキットから切り離して、ゲートとパーテーションラインの処理を施します。
(3キット02) 


(4キット03)


まずはコクピットから。胴体左右を合わせての蓋式です。内側をマットリネンで塗装します。計器パネルは自作しました。透明プラ版を開口し、それをプラ版に接着、形を整えます。蓋のパーツに接着。予め組み込んであった胴体パーツとすり合わせ、位置を微調整。

(5コクピット01) 


(6コクピット02) 


(7コクピット03) 


胴体と蓋のパーツが合わず、パテ処理とペーパーがけです。

(8コクピット04) 


(9コクピット05)


エンジンはカウルを装着するとほとんど見えなくなるので、ディティールアップはせずに塗装のみです。フラットブラックで塗装後、シルバーとブラックで調色した自家製「鉄色」でドライブラシ。シャフト周りのピンヘッドとプッシュロッドのみエナメル塗料のシルバーで塗装。ちなみにタミヤのペイントマーカーのクロームシルバーが、一番ギラギラ感が強い皮膜になると私は思っています。ポイント的に利用すると効果的。

(10エンジン) 


版ずれのない上質なデカールが付属していましたが、ラウンデルは塗装としました。
サークルカッターでくり抜いたマスキングテープを貼り、フラットホワイトを塗装。次に中心部に円状のマスキングテープを貼り、ブルー(ガンダムカラーのブルー11)を吹きつけます。最後に赤(ガンダムカラーレッド1)を吹き付けて終了。

(11ラウンデル01) 


(12ラウンデル02) 


(13ラウンデル03) 


(14ラウンデル04)


ラウンデルをマスキングして全体を塗装。単色なので比較的楽でした。
このグリーンはハンブロールカラーの「WW1Green」のチップと照らし合わせ、Mrカラーの12オリーブドラブ、54カーキグリーンを混色してフラットブラックで明度を微調整した色です。
銃架は真鍮ロッドとエッチングのジャンクパーツで作り直し、銃架脇には尾翼稼動用のワイヤーが通る真鍮管を接着。プロペラ、ストラットは木目塗装にして、カウルはガイアのブライトシルバーを基調にエナメルのクロームシルバーでペタペタと(笑)

(15塗装01) 


(16塗装02) 


(17塗装03) 


(18塗装04) 


(19塗装05)


 (20塗装06) 


尾翼はコントロールホーンのモールドがありましたが、少し低くて太かったので一旦切り離しプラ版をカットして接着しました。張り線は真鍮線の0.2です。

(21尾翼01) 


(22尾翼02)


翼間ストラットを接着し、上翼を載せます。最初に翼先端のストラット4本をプラ用のセメントで下翼に接着。半乾きの状態で上翼を載せて一定の乾燥を待ち、ひっくり返してストラットと上翼の隙間に流し込みタイプのセメントで接着します。完全に乾燥して固定できたらカバネストラットを組み込んで接着します。
もちろんストラットがプラ材の場合で、真鍮製のときは低粘度の瞬着を利用。
いずれにせよ、乾燥までの若干のタイムラグは必要です。
(23ストラット) 


主脚のワイヤーも今回は0.2の真鍮線にしました。
(24主脚) 


糸張りはそれほど多くないので楽です。上翼から胴体にくるワイヤーは2重になっているので注意が必要。

(25リギング01)


 (26リギング02)


リギングが完了してペラを接着して完成です。

(27完成01)


 (28完成02) 


(29完成03)


 (30完成04)


このストラッターは実機も数多く出回りましたが、キットもデカール・塗装バリエーションがなかなか豊富で、別売りパーツ、デカールともに数多く販売されています。定番の古典機としてコレクションにも最適と言えるかもしれません。


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Vol51 2013 March     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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