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ソード フィッシュ Mk.1 (NOVO(フロッグ)1/72)

by 厚木の助さん       



 お久ぶりでございます。厚木の助でございます。以前は USNAVY連載でお目にかかりました。今回はフロッグ特集とか 聞きまして、我がNAVYコレクションから NOVO(旧フロッグ)版 の Swordfish を 紹介したいと存じます。
最近は アメリカ海軍だけでなく、イギリスにもコレクションの触手を延ばしておりまして、まずは キットコレクターと化しております。
 このキットの初出は ご隠居さんによりますと 1970年代とか。今から40年ほど前のことでございますねえ。それ以前は72ではエアフィックスからロケット弾武装のMk2が発売されておりましたが 「AFは結構いいキットだったとよ」とご隠居さんからうかがっております。
  この40年間は 48でタミヤのキットが最近出ただけでありまして, タラント空襲、ビスマルク撃沈で魚雷攻撃をしたソードフィッシュはMk1だけなもので フロッグの1/72 Mk1は貴重なレアキットということになりますでしょうか。
不肖 助がこのソードフィッシュを入手したのは 20年ほど前のこと。 オリジナル版ではなく、NOVO版ですが、おそらく これすらも現在では絶版でありましょうねえ。
 モノが複葉のいかにもの旧式機でありますから、人気が薄いのは仕方がないこと。今後、AFからリニューアル新金型版の発売があるとの噂が濃厚なので、ここは ひとつ フロッグさを残しつつ一本勝負に望んでみたいと存じます。




 下はNOVO版の箱絵ですが、NOVOで新たに起こした絵ではないようです。低空で魚雷を投下した瞬間が魅力的なタッチで描かれております。

箱裏には 詳細な塗装説明図がありまして、親切なキットでございました。


webmodelers Vol8.2009年9月号に
イギリス博物館めぐり(その3) ソードフィッシュとして写真資料がありましたのでそれもありがたく参考にさせていただきました。こちらは消炎排気管付全面黒塗装の機体です。

製作

胴体

 毎度のコクピットから製作に入りますが、3体のお人形さんの搭載が前提のようでシートは簡単なものがついているのみ。後部2人は床下がありますが、パイロット席は胴体隔壁にとりつけるようになっていて床板と計器板がありません。計器板はプラ板で自作し、シートベルトくらいは取り付けておきましょう。
後部機銃架を胴体左右にはさみこんで 胴体を接着いたします。
 上翼、下翼とも 中央翼と左右翼に分割されていますので、平らな板を使って曲がらないようにしっかりと接着してやることがキモでございます。
 実機は旧式複葉機といえども そこは軍用機でございますから、当然 翼後縁は薄いもの。 
キットの翼後縁は厚いので、上下貼り合わせ前にヤスリでざくっと薄くしてやりますと男前が上がります。
 ただし、知った上でフロッグさを残こすのも一興。あえてそのままにしてもよいでしょう。
 下翼を先に胴体に取り付け、瞬間接着剤でしっかり固まった後、発砲スチロールを翼支柱の長さに合わせて2個切りまして、上下翼の間にかませ 輪ゴムで留めます。その後、おもむろに 上下支柱で上翼を接着するようにしますと、ばっちりと楽に決まります。この方法 ご隠居さんに教わりましたが、さすが 亀の甲より年の功であります。




塗装

 Mk1は 1,940年以降は 上面が翼、胴体とも エキストラダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩で、下面はダッグエッググリーンと なっております。
Mrカラーを使い、ダークスレートグレーのみ調色しました。複葉機は吹き付けするにはマスキングが大変なので、ここは一念発起、筆塗に挑戦いたしました。
結果、ちょっと厚ぼったくなってしまいましたが、それは昔から申します。「美人よりは愛嬌」ということで。各色の境目ボカシは 昔ながらの製法、面相筆で2色を混ぜながら描いてみました。
カウリング前面は集合パイプなので、赤焼け鉄色に塗装しています。
デカールが幸い生きていましたので、箱絵の魚雷攻撃中の機体として マイクロフィルムで補強して使っております。
デカールが落ち着いた後で、強めのフラットクリアを吹いて、デカールの保護と全体の塗料の艶のばらつきをなくしましたので、これで筆塗とはお釈迦様でも気が付くまい、ぺんぺん。



張り線 そして 完成へ

 ハリセンボンならぬ張り線は、当方技術不足のため、ナイロン釣り糸を用いて、支柱根本に結び、後で 黒で塗ってみました。全部張らずとも 主要な線だけで十分 見られるのではないか?と存じます。
 
 脚支柱が太いためか ダッグエッググリーン色のためか、完成しますと、脚太のオバサンのようにも見えてしまいます。ご隠居さんの見立てでは 脚をもう少し薄めに削るか、脚の後ろの色を少し濃いめにシャドーを入れてみるか ということで、迷っております。
 胴体後部は羽布張りのはずなのですが、モールドがないので ここもやぼったく見えております。
 
 何はともあれ 初めてのイギリス複葉機の完成であります。この勢いで次は ブラックバーン シャークだ ということで、そろそろ お後も宜しいようで、
失礼つかまつります。





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