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     バックナンバーのPDF化にあたって 

 弊誌webモデラーズも皆様のご支持をいただきまして、創刊4周年を越し、5年目を迎えました。webmodelersは評論家宇野常寛さん風に申せば インディーズのNET模型誌ということになるのでしょうが、 皆様からご寄稿いただいております作品写真や製作記事も多くなり、毎号バラエティ豊かに誌上内容が充実して参りました。ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
 
 毎号 記事数が平均25と内容が充実するに従い、毎号使用するサイト容量が増加の一途をたどり、既に総ページ数が1000ページを超えています。使用サイトの契約容量を毎年のように増加しておりまして、現在1GBを超え、いずれまた限界を迎えます。過去にも新規号のアップロード容量を確保するために、泣く泣くバックナンバーを古い順にサイトから削除していく必要にせまられたことがありました。
 一方、最近のIPADやスマホの発展に伴い、読者の皆様からオフラインでも読める電子書籍化のご要望を多数いただいておりましたが、時間的な制約もあり、手がつけられておりませんでした。

 日本に帰国後、時間的な余裕もできてきましたので、カッターナイフを持つ手を少し キーボードに変え、空き時間にwebmodelersのPDF電子書籍化を進めることにしたいと考えております。
 
 月刊誌のPDF化は 毎月の新号のPDF化をできるかぎり進めるとともに、創刊号からもぼちぼちと両面作戦で進めたいと考えています。  PDFファイルはおよそ一号当たり25MB前後の容量となります。PDFダウンロードが可能な有料同人誌販売サイトや 電子書籍販売サイトにおいてもらうことにいたしますので、大変申し訳ありませんが、少額ではありますが、有料にさせていただき サイト経費に充てることにしたいと思います。
しかし、そうすることで、多くの読者のお手元に雑誌として永くお届けする道が確保できるのではないかと思います。
 ご了解お願い申し上げます。
 
 同時に 構想を温めていた プラモデル入門者用のガイドブックを「Biginners start up シリーズ」の名称で無料PDFで開始しました。プラモデル入門の参考になれば幸いです。
 
 また 航空機やAFVなど ジャンル別にまとめて、プラモガイドとした増刊号を折に触れ発行して行きたいと考えております。個人的な話になりますが、1960年代から70年代初頭にかけて、航空情報が毎年発行するプラモガイドは私のバイブルでした。そんなものを目指したいと思います。
 
 NET誌の誌上個展を発展させ、個人の作品集を電子書籍増刊号の形で発刊することも構想中です。 もし 個人やクラブで作品集を出版してみたいと希望をもっておられる方がおられましたら、ご連絡いただければと存じます。

以前、テスト的に創刊号から第3号まで一度PDF版としたことがありましたが PDF化も稚拙な水準で写真画質もあまりよくありませんでした。今回は、再度 IPADなどでも見やすいように判型も変え それらも改訂版としてみました。

 使用法ですが、PDF版は 表紙 緑の「PDF版」のボタンからお入り下さい。WOOKという電子書籍販売サイトでwebmodelers書店がリンク表示されます。
有料版はWOOKサイト所定の購入手続きをするとダウンロードできるようになっています。
無料PDFは そのままダウンロードできます。

 
 今後、プラモデルの世界も少しずつ変わってゆくと感じています。
実際、自宅の近くで プラモ店が著しく減少しました。プラモも通販が主体となる時代がすぐそこまで来ているのでしょうか。 
 また、私の中学生時代にはプラモ雑誌でプラモデルを作る楽しさに開眼しましたが、現在 書店に並んでいるプラモ誌は、きれいな装丁ですがカタログ雑誌か もしくはテクニック教科書のようなものが多くなってきています。 商業的には自分で組み立てるプラモから 完成フィギュアへ、はたまたスケールモデルも中国製安価な完成品販売の世界へと業界のトレンドが移行しているのは事実です。 一方ではプラモデル製作に使う道具や塗料、材料、など高価なものが豊富に増えてきて、それらの販売促進も意図したようなテクニック教科書も増加の一方で、真摯にプラモデルを自ら組み立てる楽しさを伝えようとするものが確実に減ってきているように見えます。皆様はどうお感じになっていらっしゃるでしょうか?
 
 しかし私が思うにプラモデルを作る楽しさは 変わらないものです。テクニックはプラモデルを楽しもうとする目的のための手段ですが、そのテクニック自体が目的になってしまうと それはそれで本末転倒な部分もあります。
webmodelersは商業誌ではない点を生かして、プラモデルを作る楽しさや多様性を「いろんな形」で伝えてゆきたいと思います。
一つはインターネット上のNET模型誌の形で、もう片輪は電子書籍の形で、NET文化に親和性が近い形でと考えています。

最近になってNET文化の変化がやっと生活に降りてきた。社会の方が変わってきました。
webmodelersが商業的な昼の世界に、少し違う世界の風を送ることができればなあとも考えています。
あと課題で考えているのは、経営難から減少していく近隣のプラモデル店の支援の次の手をどう生み出していくか です。家の近くにプラモデル店が無ければ、我々の趣味も成り立ちません。
webmodelersに具体的にできることは何か、考える毎日です。

皆様からご意見がありましたら、ぜひ掲示板にお書き込みください。
 
これからも皆様のご支持をよろしくお願いいたします。
 
                             2014年5月吉日
                             「webモデラーズ」発行人  田口 博通


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