<2-1. 零式艦上戦闘機>
零式艦上戦闘機(零戦)は1940年代に三菱重工業が開発した日本海軍の艦上戦闘機。
1937年9月に開発を開始。1939年4月に試作一号機が初飛行し、翌1940年7月に制式採用された。
零戦は海軍の「ないものねだり」と評されるようなほぼ無謀とも言える要求性能を、三菱技術陣の努力と試行錯誤の末にクリア。
優秀な速力、運動性、航続距離、武装を併せ持つ非常に強力な戦闘機として完成した。
零戦は各型合わせ10,430機が生産され、日中戦争での1940年9月の初陣から太平洋戦争が終結する1945年8月まで日本の主力戦闘機として各地で活躍した。 |
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<2-2. 零式艦上戦闘機五二型>
米軍の新型戦闘機に対抗すべく速度性能アップを主眼に開発された零戦二二型の発展型。
エンジンはそのままで速度性能を向上させるべく改良を施し、二二型に比べて最高速度が約25km/h向上、上昇力や急降下制限速度の向上も実現した。
1943年8月に「零式艦上戦闘機五二型(A6M5)」として制式採用。直ちに量産が開始された。
武装強化型の甲・乙・丙型を含めて終戦までに零戦各型でも最多となる約6,000機が生産された。
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