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誌上個展

ショート ミリタリー スカイバン3M (エアフィックス 1/72)

by 横田の角さん



 横田の角でございます。 厚木基地公開日に写真を一緒に撮りに行った助さんとの、お疲れさんビール会の席上、助さんが、「NATO特集 なんか一緒にやらない」とのこと。 それでは エアフィックス特集の時に結局 完成が間に合わなかったスカイバンでも出しますか! と 付属デカールの赤丸逆三角オーストリア空軍NATO迷彩塗装にしまして、完成に持ち込みました。 で、この前の例会(つまり飲みの席)で完成披露をすると ご隠居さんから オーストリア空軍はNATOじゃないよ と のたまわれ、「ええッ?!!」 。音楽はウイーンの都、オーストリアは 中立国のため、NATO加盟ではなかったのです。そんなことは露とは知らず 「知らぬは亭主ばかりなり」 ではなく、小生 薄学を恥じるのみであります。
でも、せっかく完成したものですから 誌上個展に掲載していただくことにいたしました。
(当初、誌上個展に掲載していましたが、NATO特集コーナーに掲載場所変更しました 編集部) 




実機とエアフィックスキットについて
 このショート ミリタリースカイバンは 細い翼に巨大な胴体と 特異な形態からわかるように、22名の兵士か 5,000lb の兵器を乗せられる大カーゴスペースがあるにかかわらず、50℃の悪環境でも350ヤードで離着陸可能という性能で相当使い勝手がよかった機体です。
1963年の初飛行にかかわらず、エンジンはターボプロップでなく、あえて昔ながらのレシプロを採用し 2基のコンチネンタル ピストンエンジンが使われているのは、高温環境での使用に耐えることを想定したものでしょう。(一度 フランスのAstazouターボプロップに換装したようですが、温度制限のため あえなく却下。またレシプロに戻されています。)
戦争の犬たち で有名なように、アフリカ諸国、中近東地域など正規空軍以外に紛争地域での傭兵部隊でも多く使われていまして、兵士だけでなく、時には やぎや羊も運ぶことがあったそうです。 まだまだ、相当数が現役で活躍しております。
エアフィックスのショート スカイバンのキットは この特異な形態 (つまり 美人とはいえないという意味でありますが、)を よく表現しております。
 民間型、軍用型のコンバーチブルになっていまして、カーゴ内も 民間型のゆったり座席か、兵士用のベンチシートかに作り分けられます。デカールはギリシアのオリンピック航空の民間型と オーストリア空軍、NASAバージニアの3種が付属しておりました。
カーゴドアとフラップ、エルロン、ラダー、エレベーターなど動翼が別部品となっており、可動状態も選択できるような 親切設計のキットでした。




細い主翼に大スパンのフラップ、エルロンがせっかく別部品になっているので メーカーの好意を無駄にするのは ほんに忍びなく、 可動状態にしておきました。
当然、地上姿勢で飾ろうと思い、カーゴドアは開けました。が、カーゴ内はどうせ見えないので(いや見せない)、追加工作は一切しておりません。
塗装は 説明書ではハンブロールNoで指定されていて、「ヨーワカラン」。ハンブロールの手持ちがあるはずもなく、ダークグリーン、ダークグレーとも Mrカラーの特色を使っております。



 トラフグのような不恰好な姿に愛嬌があり、 それだからこそ 異彩のオーラをはなち、注目を集めるはず!との目論見で 完成いたしました。

写真を撮ってもらう時に、どうしても シリモチをつきまして、しょうがなく 段ボール紙で急ごしらえの支えをして撮りました。
完成した時はきちんと3点姿勢したはずなのに 不思議です。
 
後で、シリモチ防止の錘がわりの物体をカーゴ室に入れてあったのを、運ぶ時、脚が折れるのを気にして はずしてあったのに 気が付きました。 時すでに遅し。

それから、今年夏は横田のフレンドシップデー 中止です。毎年楽しみにしていたので残念。
駄文失礼いたしました。横田の角でした。








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