お久しぶりでございます。厚木の助でございます。
今回のNATOというお題を聞きまして、どっちみちだったら冷戦時代をやりたいと思いまして、北大西洋を舞台に東側陣営の潜水艦を追い立てるとすれば、対潜機。とすれば これしか、ないでしょうという訳で、ガネットの製作となりました。
4月号で作りましたフロッグのソードフィッシュは魚雷を胴体下に抱く雷撃機でありましたが、ガネットはその流れは一応汲むものの、胴体内爆弾倉に魚雷を収納できるようになっておりまして、どっちかというとグラマンのアベンジャーのイギリス版という色合いが濃いように思われます。 そういう意味では3座で中翼と 全体レイアウトもアベンジャーに似ております。
ただ、反骨精神のジョンブル塊を発揮してか、前脚、レシプロではなく2基のターボプロップ・エンジンを連結したアームストロング・シドレー・ダブルマンバ・エンジンを装備して二重反転プロペラを駆動する方式を採用している所に、2次大戦以降の近代化の片鱗が見られます。右を向けばハンター、左を向けばキラーと両性の機能を兼ね備えておりまして 胴体後部下に索敵センサーが格納されており、索敵作戦行動中はウイーンと下がってくるのであります。 |
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プラモデルキットを眺めてみますと 1/72では往年のフロッグ謹製さらし首バージョンが最も有名であります。ここに近年 マカオから中国大陸に少し入った中山市のトランペッターブランドが精力的にイギリス機シリーズをリリースしておりまして、今回のガネットもその中の1機であります。
一方 1/48の世界では 1980年代のことですがダイナベクターというイギリスで日本人が経営するバキュームメ-カーから素晴らしいキットが発売されていたことがあり、一度 東京の有名プラモクラブの展示会で名人の手による完成品をみかけたことがございますが、そりゃ 素晴らしいものでございました。
その素晴らしいイメージを胸に、今回の製作を始めたのではございました。 |