ベトナム戦争においてヘリボーン作戦が本格的に行われる中で問題になってきたのは着陸地点で待ち構えて攻撃する解放戦線(ベトコン)であった。この存在に手を焼いた米陸軍ではUH-1輸送ヘリに武装を施したガンシップヘリで対処したが本来輸送ヘリな為武装を施すと兵員や物質の搭載ができなくなり更に機体重量が増え輸送ヘリに随伴できなくなるという欠点も露わになった。
この問題を解決するために当時ベル社が自費で開発していた「モデル209」に目を着け他社メーカーと共に攻撃ヘリとして正式に競作を指示した。そして1965年シコルスキーやカマン社を破り正式に攻撃ヘリとして採用された。
モデル209の勝因としては当時主力輸送ヘリのUH-1と同じエンジンやトランスミッションやローター等多くの部品が互換性がありタンデム複座を採用し良好な視界の確保とスリムになった機体形状のお陰で攻撃ヘリとしての敏捷性を得たことによる。
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軍での運用試験も早々と切り上げベトナム戦に投入されたコブラは1967年9月に初戦果を上げて以来ベトナムから米軍地上部隊が撤退する日まで輸送ヘリの護衛・地上部隊への火力支援等多岐の任務を全うした。
概要
胴体全長:13.4m
胴体幅 :1.05m
最大重量:9.500ポンド
最大速度:145kt
航続距離:315nm
乗員:前席にガンナー・後席にパイロットの2名
装備 エマーソン社M28A1ガンターレット
(7.62mmバルカン砲1基・40mmグレーネ ード1基搭載)
スタブウイングにM18E1ミニガンポット、M157・2,75inロケlッツオ弾ポットなど計700kgまで搭載可能
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