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10式(ヒトマル式)主力戦車 (フジミ1/72)

by オンケル・ハイニ

まいど、オンケル・ハイニでおます。
今回はフジミ1/72の陸上自衛隊10式(ヒトマル式)主力戦車です。




ご存知の通り、ヒトマル式は陸上自衛隊の最新式の主力戦車です。
最大の特徴は一世代前の90式の攻撃力と防御力を同等もしくは向上させながら、更には情報共有のためのC4Iシステムを搭載しながらも車体重量を50.2tから44tへ軽量化している点にあります。




90式戦車もM-1やレオパルドⅡA5などに比べて軽量な戦車ではありますが、予想戦場が日本国内(これはこれで問題ですが…)のため、橋梁などの通過重量等の規制により運用に制限が生じ(国防より国内法が優先って…)るため、10式は開発されました。




さて、フジミのキットですが作り易く、小スケールながらディティールも充分な良キットです。
ですので、ほとんどストレートに制作していますが、車体前部のヘッドライトのメッシュ部分を、汎用のエッチングのメッシュを切り出して貼り付けた事と、砲塔後部両脇のアンテナを0.3ミリの真鍮線に取り換えてあります。




組み立て上、注意すべき点は履帯の向きがやや分かりにくい事と、砲塔後部のバスケット及び車体側面・スカート部分のすり合わせを慎重に行わないと、ズレが生じる可能性がある事位です、事前に良く確かめて組み上げて下さい。




塗装はグンゼカラーの陸上自衛隊用の茶色と濃緑色を使用しましたが、小スケールのキットですので、やや明るめに調色しました。
茶色にはダークイエローを、濃緑色にはWWⅡ米軍機内色を混色して、エアブラシで塗装しましたが、ボケ足を短くするため、基本色を吹いた後、濃緑色を吹き付け塗装する色よりやや明るめの塗料で迷彩のラインを書き込み、そのラインに沿って吹き付けています。




仕上げとしてタミヤ・エナメルを薄めたもので、墨入れを行い、その上にラッカ―の茶色にバフを混色し、シャブシャブに薄めたものをエアブラシで吹き付け、色調を落ち着かせています。
スカート部分と転輪のゴム部分は、ジャーマングレーで塗装しています。




比較的軽量な10式でも1/35ではかなり大きく、今回作成した1/72スケールの方がコレクションには適していますが、やはり手を入れるには小さく感じます。
現用のAFVは巨大化しており、1/35スケールでは置き場に困るほどです。




メルカバやレオパルドⅡ、M-1エイブラムス、チャレンジャーなど60から70tにも達する現用AFVなどは1/48スケールの方がコレクションするにも、ディオラマ化するにも適しているのではないかと思います。




現在タミヤは1/48で発売した航空機を1/72に縮小して発売しています。
最近のデジタル技術を駆使すれば、1/35の10式を1/48にスケールダウンするのも容易と愚考します。
ぜひとも1/48現用AFVシリーズを期待したいものです。



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Vol 59 2013 September.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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