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誌上個展

レベル・ファイター・シリーズ 旧作9種
(レベル 1/72 戦闘機)

解説:R.P.K.

 今月号は懐かしいレベル・ファイター・シリーズなので、急いで昔の保存ケースを開けて作っていた旧作を引っ張り出しました。1991年4月に作ったマッキMC.200サエッタが最新作で、スパッドXIIIやフォッカーDr.Iなどの第一次大戦機はかなり以前の作品です。それでもボーイングPT-13DカデットとモランソルニエNイギリス空軍機は新しい方なので、キャノピーをスクラッチして細部に手を入れてあります。 今の製作方法からすると技術的に物足りず、ウエザリングも吹き重ねなどが未熟ですね。デカールもコーティングしないと白が黄ばんで退色していますが、張り線はカタン糸なので弛んでも水を含ませた筆でなぞればピンとします。旧作ばかりですが、シリーズの一部だけでも完成作例を紹介します。


① レベルが第1および2次大戦の有名な戦闘機を1/72統一スケールでキット化し、グンゼ(クレオス) やタカラが提携して手頃な価格で発売されて製作意欲をかきたてられた。




② 反転する箱絵が印象的だったイタリアのマッキMC.200はスピナーを改造して、1941 年秋ロシアでドイツ軍とともに戦った第22独立グルッポの有名なかかしマーキングとした。




③ 1931年に開発されたポーランド空軍の主力戦闘機PZL P-11cは、逆ガル翼に固定脚の旧式機ながら1939年9月に侵攻して来たドイツ軍の新鋭Bf109と果敢に戦った。




④ 1933年に完成したボーイングPT-13Dカデットは、優れた安定性と操縦性によりアメリカ陸海軍のパイロットを養成する初歩練習機として10,000機が生産された。




⑤ まだ機銃の同調装置が未開発でプロペラの鋼板で弾丸をはじきながら射撃し、主翼をワイヤーで捻って操縦するモランソルニエNは1914年に登場した。機銃や方向舵を改造して1916年春、西部戦線のイギリス第60中隊で活躍したT.H.バエット中尉の愛機とした。




⑥ 方向舵後部はキットのままとし、ロシア空軍の第19中隊で1916年から搭乗したイワンW.スミルノフ中尉は後にニューポールに乗り換え合計12機撃墜を果たした。




⑦ 1917年から登場したドイツ空軍のアルバトロスD.IIIは連合軍機を圧倒して「血の4月」と恐れられた傑作機で、ヘルマン・ゲーリング中尉が司令を務めた第27中隊所属機は黒い胴体にグリーンとモーブの迷彩が印象的だ。




⑧ ドイツ軍のフォッカーDr.I三葉機は赤いリヒトフォーヘンの愛機として有名だが、ディテールも良く尾部を黒く塗って山形を描いた第12中隊機にしてみた。




⑨ 第一次大戦末期の1918年4月から登場したドイツ空軍のフォッカーD.VIIは、進歩的な設計の頑丈な機体と操縦性により連合軍機を圧倒した。実機は4色をプリントした上下面2種のローゼンジ・パターン布を張っているので、全面を筆塗りしている。




⑩ フランスが開発したスパッドの最終型XIIIは多くのエースが搭乗してアメリカ軍も採用、第94中隊司令のE.V.リッケンバッカー大尉は終戦までに26機撃墜のスコアを挙げた。



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