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誌上個展

食玩に ちょっと手を入れてコレクション(その3) 
三式戦  飛燕 ・四式戦 疾風 (童友社 1/100)

by 田口博通 Hiromichi Taguchi

 2010年10月号で 日本大戦機を特集していまして、今月は2年ぶりの日本陸軍機特集です。

 童友社から翼シリーズとして、パーツ塗装済みキットが発売されているのは 皆様、ご存知の通りですが、塗装も魅力的なものが選ばれており、その手軽さと共に、その昔(1960年代) マルザンから発売されていた1/100シリーズの金型を使っている希少性から、コレクションされている読者の方々も多いと思います。 
 さすがに、そのままでは 結構苦しい部分もあるのですが、少し手を入れるだけで、充分 並べる楽しさを味わえます。 

 2010年10月号では童友社の1式戦隼2式戦鍾馗を紹介しています。
 今回は 3式戦飛燕と 4式戦疾風を紹介したいと思います。

 


塗装済みキットの組み立てのコツ ご紹介

(その1) 接着する断面に付着している塗料は ナイフの刃を立てて削り落としておく。

(その2) 接着剤には リモネン系流し込み接着剤を少量 使う。
そうすると、塗装面にはみ出ても、塗料を痛めることなく、プラスチック断面だけを接着することができる。

(その3) アンテナ柱とピトー管は金属線で置き換えるとシャープになる。アンテナ柱は0.5mm径のしんちゅう線を叩いて平らに、それを翼形にヤスリで削ると簡単にできる。
(その4) 接着部の補修タッチアップを細筆で丁寧に行う。 また、排気管、車輪など丁寧に追加塗装。翼端灯もきちんと塗っておく。

 食玩の範疇に入るキットかもしれませんが、これだけで かなり 見られるようになります。精密迷路に迷い込んで スランプ中のあなたもお一ついかが?

三式戦  飛燕 (童友社 1/100)



 写真の飛燕は ピトー管を金属線で置き換えた他、長砲身マウザー砲は少し(いやかなり)長めにして強調しています。
 水平尾翼の赤を塗り直し、翼前縁と増加燃料タンクを Mrカラー 黄橙色で塗りなおしています。その他、翼端灯、排気管、脚扉、脚収納庫などは丁寧に追加塗装しました。 
 また、スミイレは汚くならない程度に油彩のローアンバーで ごくごく軽くスミイレをしてみました。 
 キャノピーは枠が塗装済みのものがせっかくキットにセットされているのでそのまま使っていますが、透けてしまうのが残念な所です。
 旧マルザンの1/100キットに共通の弱点として、キャノピーの形が今ひとつ似ていないのですが、50年前にこれだけの機体を開発したマルザンに敬意を表してそのままです。





四式戦 疾風 (童友社 1/100)



 この疾風は やはり 塗装済みパーツの翼シリーズを組み立てたものです。金型は旧マルザンの1/100ですので、キャノピーの形状は低く、苦しい部分がありますが、そのままで使っています。
、機銃、ピトー管、アンテナ柱を金属線で置き換えました。
 スミイレを油彩のローアンバーで軽く行い、接着各部を細筆でタッチアップしました。排気管、翼端灯は追加塗装してあります。
 これで それなりに見られるものになったかと思います。
 一から、これだけの塗装を行うのは結構大変なのですが、迷彩塗装もマーキングも出来ていて 数百円で売られているとは、大したものです。





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Vol61  2013 November.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /             editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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