実機は性能が今一つで、迎撃上昇時間を短縮するに苦労し 戦果を出すにも相当の苦労があったようです。それらの事は幼少の時に読んだ屠龍搭乗員の雲野和義軍曹を描いた漫画 滝沢聖峰作「迎撃戦闘隊」「「帝都邀撃隊」で屠龍を知りました。心を打つ名作でしたが、今でも売っているようです。
エンディング近くで雲野は体当たり攻撃を敢行しますが、同乗の折坂に「今日は一緒に上がらなくていいぞ」と語りかけます。折坂はその言葉の持つ意味を即座に解し 「いえ! ご一緒させていただきます!」とお互い笑み、「よし、行くぞ!」と出撃していきます。(話はここで終わりでなく、続きがあるのが更に泣かせるところです。) |
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等身大の「戦争」を描いた作品に登場する 守るべき大切な肉親も大空襲で失い、生死の挟間にあった日本航空兵の情感を乗せた屠龍がどんな機か、そのイメージを再現できたかを考えつつ、筆をおきたいと思います。 |