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誌上個展

UボートタイプⅦCとⅦC/41 (ドイツレベル 1/144)
U-boat (Revell 144)

by クラキン

 


ドイツレベル1/144 UボートタイプⅦCとⅦC/41
どちらも張り線以外は完全素組みです。
製作期間1ケ月 製作日数は正味7日程度です。

UボートタイプⅦC


ⅦC/41



【Uボートの説明】
タイプⅦCはUボート中、最多建造数(655隻)の大戦前半の主力型です。
乗組員50名程。
全長わずか67mの小型で、浮上時の最高速度が17.7ノット、潜航時が7.6ノットでした。
最大安全潜航深度は100mです。
但し、潜航時はバッテリー/モーター駆動になるので
航続距離は非常に長く、15000km以上で、一度出撃すると3ケ月くらい帰港せずに航行を続けたようです。
武装は、魚雷が14本、88mm砲と弾丸220発、対空機関砲1丁です。
魚雷は貴重品なので、輸送船を攻撃する時は浮上して88mm砲で仕留めることも多かったようです。

ⅦC/41はⅦCの改良型で1943~45年に74隻だけ竣工しました。
主な改良点は
・鉄板を厚くして安全潜航深度を120mまで上げた。
・88mm砲を撤去して、対空武装を強化した。
・シュノーケル(司令塔の前方の煙突のように見えるもの)を装備して、潜航時でもシュノーケル深度以内ならディーゼル機関で航行できるようにした。
ことです。

Uボートの優位性がどんどん失われて、少しでも長く深く潜っていられるようにしたかったことと、天敵の航空機に対する武装を強化したかった訳です。
この頃のUボート最大の天敵は駆逐艦だけではなく、軽空母搭載のアベンジャーだったようです。
浮上航行中にアベンジャーに見つかると、潜航して逃げる暇は無く、応戦するしかなかったようです。

因みにUボートの生還率は30%だったそうです。



【キットの説明】
キットは2隻ともに同じドイツレベルの1/72をそのままスケールダウンしたもので、モールドやディテールは素晴らしいものです。
パーツの合いも問題ありませんから、組み立て自体はスラスラ進みます。
同時進行で作りましたから作成方法も2隻同じです。
塗装は3色のグレーを使いますが、全て自分で調色しました。
ウェザリングは黒とブラウンのエナメル塗料のウォシングとグレー、シルバーのドライブラシです。
赤サビはブラウンのアナメル塗料を濃いめにして表現しました。
張り線は、モデルカステンの新製品「ストレッチリギング」を初めて使用しましたが、抜群に使いやすいです。
碍子は瞬間接着剤を固めて表現しました。



ⅦCは、ハインリヒ・レーマン=ヴィレンブロック艦長の乗艦であり、ドイツ映画「Das Boot」のモデルになった「U96」に仕上げました。
この艦長は8回の出撃を経験し、28隻、205000トンを撃沈したUボートエース(戦績としては8位)ですが、終戦まで生き延び、戦後は西ドイツの商船などで船長を務めて活躍し、1986年に故郷ブレーメンで75歳で死去しました。


 







ⅦC/41はU1004に仕上げました。
この艦は訓練艦(司令塔の黄色の帯がその意味)でしたが1隻の撃沈記録を持っています。
1945年5月航空機の攻撃に遭い、降伏しました。










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Vol.64 2014 February.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /             editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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