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誌上個展

Ta152H-1 (アオシマ 1/72)

by ヒサマロ




 こんにちわヒサマロです。今月号の特集はドイツ・イタリア機とアオシマとのこと。そこでアオシマのTa152H-1を作ることで一石二鳥としました。これでフォッヶは今年3機目になり、マイブームになりつつあります。エアフィックスのFw190Fもつい購入してしまいました。
 さて、長いことモデラーをしておりますが実はアオシマのキットを作ったのは今回が初めてなんです。
そもそも小学生の頃は零戦や隼などの有名機はよく作っていたのですがアオシマのキットはマニアックな機種が多く手を出しませんでした。中学生になって本格的にスケールモデルの道に入ると今度は可動部の多いアオシマのキットはおもちゃっぽく見えてやはり手を出しませんでした。時は経過してアオシマが真大戦機シリーズで飛行機プラモにカムバックした時にキットは購入していたもののなぜか作らず今回まで来てしまいました。



 ではキットの製作に入りましょう。コクピットはこのスケールではこれで充分だと思える標準的なものです。ブラックグレーで塗って計器盤のデカールを貼ります。アオシマのキットはエアフィックスと同じようにパイロットがついているのが嬉しいところです。丁寧に塗装して組み込みます。コクピットは胴体接着後に下からはめ込む方式になっていますが、私はどうも不器用なせいかこの方式が苦手です。 案の定主翼と胴体を仮組中にストント落としてしまいました。危ない危ない、接着前でよかった。再度はめ込み、下にプラ板で蓋をしました。主翼と胴体接着時に下面後ろ側に多少の隙間が出来ますが溶きパテを流し込むだけでOKです。後は問題なく完成しました。



 さあ塗装に入りましょう。エアブラシを使っていた頃はドイツ機もよく作っていたのですが筆塗りに転向してからはインクスポット迷彩が多いので意識的に避けて通っておりました。今回は筆塗りでいかにインクスポット迷彩を表現できるかに挑戦してみました。 Ta152の塗装は諸説色々あるのですがモデルアート誌2010年2月号「Ta152の塗装とマーキング」を参考にさせてもらいました。上面はRLM81とRLM82ですがミスターカラー121番RLM81は私のイメージとちょっと違っていましたのでこれに304番オリーブドラブを同量混ぜたものを使用しました。



 さて、問題のインクスポット迷彩ですが筆はハセガワの熊野筆ぼかし筆小長K4を使用し、それに色がかろうじてつくくらいに薄めた塗料を含ませ、ティッシュでしごいて少しずつ塗ってゆきます。乾いたら中心部分だけもう一度塗り重ねます。最後にRLM76を混色したものを軽くなぞって全体をなじませます。うーん今一歩のできですが慣れてくればもう少し自然な感じが出るのではと思っています。 そうそう胴体後部の赤と黄色のバンドも塗装にしました。あとはデカール貼りですがこれが意外に苦戦しました。経年劣化のせいかフィルムが薄いのかよくわかりませんがデカールが千切れやすくなっていました。特に主翼上面の白線だけの国籍マーク貼るときは難儀しました。ぬるま湯を使用し、軟化剤は使わない方がよさそうです。



 アオシマのキット初めて作りましたがとても作りやすくよいキットだと思いますが反面、説明書がとても不親切だなと感じました。細部の色指定がなかったり、あっても脚庫や脚カバー裏側がブラックグレーの指定になっているのはおかしく感じます。 またデカールも注意書きなど色々と用意されているのですがどこに貼るものなのかわかりづらくその度にいちいち資料を引っ張り出すという作業が面倒でした。初心者でも説明書さえ見れば ちゃんと完成できるといったユーザー側に立った視点が必要なのでは感じました。



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Vol.71 2014 July.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved / 
            editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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