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誌上個展

Fw190A-5/U12(モノグラム1/48)

by ヒサマロ




 私が初めてモノグラムの製品を購入したのは高校1年生の夏休みでした。初めてのアルバイトで得たお金で代々木にあったポストホビーまで外国製のキットを買いに出かけました。そこでエアフィックスのキットを二つとモノグラムのFw190を購入したのです。 フォッヶを選んだのはプラモガイド1967年版の表紙を飾っていたのがモノグラムのキットであり、その姿に魅了されていたからです。ライトブルーのボックスを開けると細かいリベットが打たれたその美しいモールドに当時のほとんどの国産品キットと違う気品を感じたものです。




 そうは言っても国産品が250円の時代に600円はけっこうきついものがありましたね。その後P-38を大枚1200円払って購入したのですがその外板表現や模型としての楽しさ(コンパーチブルキットで機首を開けると機銃が見せられるなど)にすっかりノックアウトされてしまいました。 もちろん現在の目で見ればリサーチがちゃんとしていないところはあるのですが当時としては群を抜いていたことは間違いありません。




 そんな訳で初心に戻って45年ぶりにモノグラムのフォッケを製作してみました。当時はA-8もできることになっていましたが13ミリ銃の膨らみのあるパネルはなかったので実質A-5かA-6の各型ができます。まずはいつものようにコクピットから計器盤にデカールを貼りシートと操縦桿を接着します。出来の良いパイロットがついていますので丁寧に塗り分けてあげましょう。尾輪をはさんで左右の胴体を接着します。その後コクピットを下から入れて固定します。 発売当初から機首の形がポリバケツ状になっていることが指摘されておりますがこれに手をつけるとせっかくの綺麗なモールドが台無になるので無視します。ただ強制冷却ファンが後に引っ込みすぎなのはいただけないのでプロペラスピナの軸受けキャップに穴を貫通させ前に接着させると3ミリほど前進させることが出来ます。これでスピナも前に出るのでバランスが良くなりました。




 主翼を組み立てる前にどの型にするかによって下面に穴を開けておかなければなりませんので開け忘れに注意してください。後はお約束通り主翼と胴体に隙間が出来ますので溶きパテで埋めて処理をしておきます。後は問題なく組立が進みます。私はせっかくですので20ミリ砲6門積んだ強そうなU12にしてみましたがマーキングがエーリッヒ・ホント少尉くらいしか知らないのですが私の持っている資料とアルマークデカールは古いらしく最近発売されたハセガワのボックスアートを見るとずいぶん違っていたので今回はそのボックスアートを参考に塗装してみました。 アルマークデカールでは機首からのラインは黄色になっていますが実際には赤のようなので手書きしました。番号の13は赤になっていますが黒で赤縁つきらしいので貼る前に鉛筆で下書きした後に黒で塗りつぶしましたが、老眼にはつらい作業でした。アルマークデカールはかなりオーバーサイズな上にのりが白く残るので半乾きの時にフィルム部分を全て切り取りました。




 久しぶりに作ったモノグラムのフォッケですが出 来上がってみるとやはり良い雰囲気が漂っているなと思いました。 もちろん現在のキットとは比べるのは気の毒というものです。しかし当時私たちを感激させてくれた美しいモールドは今でも健在です。




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Vol.72 2014 August.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
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