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誌上個展

スポーツプレーン (ペーパーモデル )

by  田口博通




 プラモデルでは発売される機会の無いスポーツ機やエアレーサー機のペーパーソリッドモデルに挑戦してみませんか?
 ペーパーソリッドモデルとは、文字通り 紙を材質に使った模型ですが、今回作るのは、ごく簡単な胴体も主翼も薄っぺらなスタイルモデルです。

 種本はこれ、誠文堂新光社から刊行されている「世界のスポーツ機」。スポーツ機をペーパーソリッドモデルとバルサソリッドモデルで作ろうという本です。
20機くらいの型紙図と作り方が掲載されています。

 書店に無い場合は、お近くの公共図書館の児童コーナーに行けば、置いてある確率が高いと思います。

作り方

(1)材料 
 文具店か、画材店で 白ボール紙を購入します。1枚50円くらいです。
(3)塗料 
 プラモデル用の塗料で充分です。
また、Mrカラーの サフェーサー1000も用意すると良いでしょう。
(2)道具 
 はさみとカッターナイフ、
スティックのり、セメダインC(チューブ)、
カッターナイフで切る際の下敷き(ベニヤ板、工作シートなど)
(4) 型紙 
 気に入った機体の型紙のページのコピーを2枚作ります。コピーはコンビニに行って白黒でとってくれば充分です。1枚10円で、全20円で完了。


 型紙コピーの1枚を白ボール紙にスティック糊を使って貼りつけます。白ボール紙の紙の目は型紙どおりにします。 カッターナイフで丁寧に機体部品の周りを切り取ります。  カッターナイフを使う時には、机を傷つけないように、下敷きを引いて行いましょう。




切り出した部品群です。 この機体は中翼ですので、主翼、尾翼の入る溝穴はこの段階で開けてしまいましょう。




 セメダインC(チューブ)を使って、部品を接着して行きます。このセメダインCは大昔からある接着剤ですが、スーパーでも売っていて入手しやすく、粘性があって、乾燥が早く、こういった紙工作にはもってこいです。  木工用接着剤は水溶性のため、白ボール紙にしみこみ、乾燥も遅く具合が悪いのです。また、プラモデル用の流し込み接着剤も使えません。

 表面の型紙コピーはスティック糊で弱くついているだけなので、組み立て時に取り去ります。

接着が完了した胴体部品



 主翼と尾翼の平行に注意しながら組み立てます。組み立てが完了したら、断面を丁寧にカッターナイフでできるだけ綺麗に成形しましょう。 キャノピーをマスキングテープでマスキングして、サフェーサー1000で全面を下塗りします。




 塗装には、プラモデル用のMrカラーを使用しました。今回は全面を No79 シャインレッドで筆塗りしました。 キャノピーはマスキングテープを細切りにしてマスキングして No8シルバーで下塗りした上に、No50クリアーブルーを塗ると ソリッドモデルっぽい雰囲気になります。




 主翼と胴体のマークは カッティングシートを使うのが最も簡単です。今回は 京商のラジコンカー用「Dフレックスカラーデカール」メタリックゴールドをカッティングして貼りつけました。
 
 その方法は、もう一枚の型紙コピーをデカールシートの上にスティック糊で貼りつけ、文字の周囲をカットします。
 カッティング後に仮貼りのコピー紙を取り去ってから、丁寧に文字の部分を機体に貼りつけます。



完成



 つたない出来ですが、なんか趣があります。
デザインも塗装も実物にとらわれず、自分の意思で自由自在です。
下は、上の機体を元に、中翼から普通翼に変えたもの。
紫電から紫電改を作るような感じです。
これは、ブルーに塗ろうと思っています。

白ボール紙はサフェーサーで下塗り塗装すると、驚くほど丈夫になります。



 スポーツ機の文献は少ないのですが、上記の本の他、
The Air Racer (Charles A.Mendenhall 署、SPECIALTY PRESS刊行) が図面も多く、参考になります。

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