Home > (Photo) U2540 ヴィルヘルム・バウアー

誌上個展

(Photo) U2540 ヴィルヘルム・バウアー

by  コルディッツ

 ブレーマーハーフェンは北海に面するブレーメン市の外港として発展し、第二次世界 大戦中は、フォッケウルフ社の工場のあるブレーメンと共に、第8空軍の目の敵にされた のは、ご存じの事かと思います。現在は、この二市でブレーメン州を構成していますが、 ブレーマーハーフェンとブレーメンは接しておらず、二―ダ―ザクセン州に囲まれた二つ 島のようになっています。
 ドイツで実際のUボートの内部に入れるのは、キール郊外のラボーにあるU995が有名 ですが、ブレーマーハーフェンのU2540も、唯一現存するXXⅠ型Uボートな事もあり、今回はブレーメン観光と合わせて拝観して参りました。
 XXⅠ型は第二次世界大戦末期に開発された、多数の蓄電池を搭載した水中高速艦で、最大水中速力は17.2ノットと言われています。デーニッツの起死回生の潜水艦で したが、その他のドイツ最新兵器同様に、戦局に寄与することなく終わりました。
 U2540は1945年1月13日に進水、同年5月9日に敗戦により、第三帝国最後の首都フレンスブルグで自沈しました。1957年に引き上げられ、西ドイツ海軍の潜水艦として 使用され、1982年に退役となった古兵です。その後は第二次世界大戦当時の状態に復原され、ブレーマーハーフェンのドイツ船舶博物館の博物館船として公開されている ものです。「ヴィルヘルム・バウアー」の呼称は、ドイツ最初の潜水艦の設計者の名前に 由来するそうです。レベルから1/144のキットが出ています。
 ブレーメンからドイツ鉄道の快速で35分のブレーマーハーフェン中央駅(Hbf)を下車、 徒歩15分位で潜水艦に到達します。


 ブレーマーハーフェンにて   2014年8月撮影





入口は艦首から。



艦橋にはダミーの20mm連装砲が2門設置されています。
 Wikipediaには30mm連装機関砲とありますが、博物館で購入した英文パンフレットでは
20mm連装砲となっていました。



艦橋前部のクローズアップ



艦橋後部のクローズアップ





魚雷発射管は艦首にのみ6本。写真は4本ですが、未公開のこの下のデッキに
もう2本はあるようです。搭載する魚雷は英文パンフレットによると20本。
 Wikipediaでは魚雷23本か、魚雷17本と機雷12基とあります。



魚雷発射管から後部を。右手が受付&売店で、高齢者の方が勤務していました。
 こういう仕事は、日本でも老後の仕事して開発して貰いたいものですね。



壁はライトグレーで、ハッチ周囲は赤く、手すり類は緑、だったのでしょうか?



将校食堂



大量の蓄電池の搭載。



司令室。閉所恐怖症になりそうです。



厨房。艦船でここを見るとホッとします。



艦尾。



 艦尾出口








Home > (Photo) U2540 ヴィルヘルム・バウアー
Vol.74 2014 October   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

特集1


TOTAL PAGE