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プラモデル製作記事 温故知新シリーズ第5弾

ヴィッカース・スーパーマリン・アタッカーF.1
(ノボ1/72)

by ヒサマロ




 こんにちわ、ヒサマロです。温故知新シリーズ第5弾はノボのヴィッカース・スーパーマリン・アタッカーF.1を取り上げてみました。ご存知のようにノボはフロッグ倒産後にその金型を引き取ったロシアレニングラード州のメーカーです。
ノボブランドではフロッグ初期の入手しづらかったキットを再生産してくれたので私も結構入手しましたがなぜか我が家に今残っているのはこのアタッカーだけでした。




 実機はスパイトフルの主翼を利用した英国海軍初の実用ジェット戦闘機ということですが、どうにも垢抜けないデザインでこれがあのスピットファイアを生み出したのと同じメーカーとはとても思えませんね。
同時代の米海軍機パンサーやバンシーと比較してもえらく見劣りしますね。そもそもジェット機なのに尾輪式ってどうなんでしょうと思ったら、案の定ジェットの排気が直接甲板に当たるので評判が悪くすぐにフェイドアウトしたそうです。
FB.2になるとさらにお腹がボッコリと膨らんでまるで子持ちシシャモみたいになっちゃってます。

そんな訳でキットもこのフロッグ1/72が1956年に発売されてから数年前にAZモデルが1/72を、今年トランペッターが1/48を出すまで50年以上も無視されてきた状態です。




 さて、キットのほうを見てみましょう。部品総数はジャスト20個です。コクピットはなくパイロットの顔がさらし首のように胴体にくっついているだけで脚庫も彫られていないというなんともおおらかなキットです。全体に肉厚でぼってりとしております。 これも入手した当初はコクピットや脚庫を自作してなどという妄想に取り付かれておりましたが、AZモデルがある現在はそんなことは無意味なので今回はデスクトップモデル風に飛行姿勢で作ることにしました。




 まず胴体を組んでみます。合いは悪くありません。ただ空気取り入れ口から排気口まで筒抜けなので黒く塗ったプラ板を入れておきました。ヘルメットを白、顔をフレッシュで仕上げたら、他は黒く塗って左右を貼り合せ、キャノピーをつけて胴体は完成です。 主翼も上下貼り合せて水平尾翼をつければあっと言う間に士字型になります(ここまで実働30分)。




 後は塗装ですがこの当時の英国海軍機の標準塗装は上面エクストラダークシーグレーで下面スカイのツートンカラーしかありませんのでミスターカラーで筆塗りしました。デカールは使用できるかどうかわかりませんでしたのでマイクロスーパーフィルムを塗って何とか貼ることが出来ましたが、固くてなかなか密着してくれませんでした。 最後にセミグロスのトップコーt-を吹付けて艶を整えて(本当はグロスなんでしょうが)終了です。




このキットはアメリカのメーカーで言えばオーロラのテイストでレベルやモノグラムとは明らかに違いますが、あっと言う間に出来上がるプラモデル本来の楽しさを味わうことが出来ました。 皆さんもたまには息抜きで作ってみてはいかがでしょうか。それではまた次回お目にかかりましょう。




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