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誌上個展

  ドイツ海軍UボートタイプⅡBICM (1/144)

by クラキン




 タイプⅡBは第二次大戦のUボートの中でも最も初期型で、第一次世界大戦時のUBII型潜水艦の発展型として第一次大戦後にドイツ海軍技術会社がフィンランド海軍向けに設計した潜水艦「ヴェシッコ」が原型です。
 全部で20隻が建造されました。
全長僅か42.7m、耐圧殻の全長はたったの28.2mという漁船程度の小型艦で、エンジンは700馬力のディーゼル2機ですから、この点でも現代の漁船並です。
 大戦初期には実戦で使用されましたが、航続距離が短い(浮上航行で最大5000km)という欠点があったので沿岸での使用に限定され、主力のⅦ型が就役してからは練習艦として活躍したそうです。




 キットはウクライナのメーカーICMの1/144です。
出来の良いキットで、パーツ精度は全く問題なく、甲板外周の手摺が省略されている以外はディテールも十分です。
ヨーロッパのメーカーにしては離型剤の残存も殆ど無く、軽く洗浄するだけで大丈夫でした。
唯一の欠点はデカールの品質が悪いことです。
新品キットで購入後3年しか経っていませんが、非常に破れやすく、扱い辛いものです。




 省略されている甲板外周の手摺は0.5mm真鍮棒とストレッチリギングの1.5号で追加しました。
それ以外は素組みです。
船体の塗装色は全て自分で調合したものですが、どの程度正確かは判りません。
正味製作日数は3日程度です。
 マーキングは「U-19 」のもので、この艦は1936年1月~1944年9月に黒海で自沈するまでの間に、合計20回の出撃を行い、15隻(36000t足らず)の船を撃沈しています。




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