どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは今月の特集に合わせてレベル1/32のP-40Eを取り上げさせていただきます。ご存知のようにこのキットはスピットファイアMk.Ⅰ、Bf109Fとともに1967年に1/32シリーズの第1陣として発売されたものです。1960年代にレベルの発売した航空機キットは1/72が中心でしたが、いきなり1/32というビッグサイズでエンジン内臓、良く出来たコクピット、脚の引き込み、各動翼の可動など盛りだくさんの内容でこれら三キットが発売されるとモデラーたちから大歓迎を受けました。特筆すべきはその表面モールドです。 |
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全面凸モールドですが、外板の重なり具合が表現され、リベットも輪郭だけが浮き上がり、マイナスねじの溝の方向もそれぞれ違っているといった職人芸が光る、まさに本物はこうなっているのではと思わせる仕上がりなのです。残念ながら次の零戦以降のキットからはこういった繊細なモールドは見られなくなってしまうのですがわが国に与えた影響は計り知れず、ハセガワも1970年には1/32スケールに参戦してきて大スケール全盛期がやってくるのでした。私がこのキットを手にするのは1969年にグンゼレベルで国産化されたときでした。確か450円だったと思います。 |