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誌上個展

<日本航空史>
SS式3号飛行船の爆発墜落事故

  by 加藤 寛之

 初期の航空界は、飛行船の実用研究も重要な課題だった。その中で起こった日本での大事故が海軍の飛行船SS式3号飛行船の爆発墜落である。これは大正13(1924)年3月19日、現在の取手市上空で起こり、5名が亡くなった。その事故を悼む碑が戸頭団地内「もくせい公園」にある。
訪ねたのは2011年1月で、駐車場が見つからず右往左往した。子供連れの方々に所在をたずねたが、「あそこに何かの碑があるよね」くらいの認識だったが、とにかくたどり着いた。
また別の方に聞いたところ、この団地造成の際に、もとの場所から移転したとのことだった。造成したこともあってか、「元の場所は分からない」とのことだった。
 原因は無線通信をしたとき発したスパークが水素に引火、爆発を起こしたのだろうと結論づけられた。そしてアルミニューム入りの銀色の塗料も引火要因になると指摘されたことから、以後の気嚢は黄褐色の冴えない色になった。




この飛行船と事故を詳しく知りたい方は、秋本実『日本飛行船物語』(光人社NF文庫、2007年)がお薦め。 写真はその碑と、3号飛行船の原型となったSS式1号飛行船の彩色絵葉書。



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