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誌上個展

 屠龍 飛行第5戦隊 第1中隊
ティモール島 1943年10月 (ハセガワ 1/48)

by 寿




 発売されてから速攻で買い、一時間後には仮組みを始め一ヶ月後には完成してしまったという曰く付きの一品。勢いだけで作った割にはなかなかの出来、と自画自賛する作品であります。
 だって、ヨンパチの屠龍ですよ、屠龍。この私が作んなくて誰が作るんですか。私の為にハセガワが出してくれたとしか思えない。この恩義に報いる為にも買って買って買いまくって、作って作って作りまくったる!と思う次第なのですが残念ながら軍資金には限りがありますし、屠龍にだけ人生捧げる訳にもいきまんせんしね。(他にもめっちゃ作りたいモノもあるし・・・・)
 本音を言えば丁型よりも甲型改造の丙型(37ミリ砲が機首から突出してるヤツ)が更にそそるんですけど、まぁそれは後のお楽しみってことで。

 制作は超ドノーマル。すっぴん素組みであります。塗装はボックスアートの再現を目指して、迷彩の彩度明度をめちゃ淡く、めちゃ明るめに。小池先生の箱絵のかっちょよさにちょびっとでも近づけられればいいなぁ、と。そんな感じです。実機とはかけ離れてるかもしんないけど、模型だしね。楽しんだ者勝ちってことで!




 あと、今回の作品と直接関係はありませんが、屠龍と言えば夜戦です。(だよね?)資料の少なかった昔、子供の頃に模型店のショーウィンドウで真っ黒な屠龍を見かけたことがありました。実はこれが私の屠龍の原体験だったりします。(”てんしょう”号を褐色ではなく銀と黒で塗装した作品などは見ますけど、これとは別です。 真っ黒クロスケ、闇夜のカラス状態な屠龍なの)実機では完全な黒塗装の機体など存在せず、全面赤褐色の機体しかなかったようです。写真の明度や解像度のせいで黒に見えたようですね。あるいは「夜戦」イコール「黒」って思いこみもあったのかもしれません。




 でもしかし、私の中ではこれが最強最高の屠龍としてインプリンティングされておりまして、私の中じゃ「夜戦」屠龍は黒。「暗黒戦闘機屠龍」「漆黒のドラゴンキラー」そんな素敵にかっちょいいヤツをいつか絶対にモノにしたやろうと、そんな具合に思い続けて幾星霜なのでありますよ。だからハセガワから新金型で出たときは「くは~、もう辛抱たまらん」てなカンジでしたね。  黒って色は色じゃないけど、塗装で表現しようとなれば奥が深い訳ですしね。そんな訳で漆黒の屠龍もまたいつか必ず、作り上げたいと思っております。


製作の詳細

(写真1) :取り敢えず屠龍のひらき、じゃない機体内部色から。モールドに沿って濃緑色を塗ったあとキット指定の機体内部色をエアブラシで吹いてます。

(写真2) :小物をチマチマと塗ってエナメルのつや消しブラウンでスミ入れ。細かいパーツが多いのでめんどくさい。



(写真3):うーん、コクピットもこんなもんじゃろ。レバーの赤がいいアクセントに。

(写真4):機体内部の塗装が終わったら一気に組む。すると、あっと言う間にこのスレンダーで美しい肢体が、ほれこのとーり。机の上に御降臨でありますよ。パーツの合いはほぼ完璧。桁パーツのお陰で翼の取り付け角度もばっちりです。



(写真5):エンジン塗っていきます。いつものよーに真っ黒に塗った後、焼鉄色でドライブラシ、あ~んどエナメルのフラットブラウンでスミ入れ。リング状のオイルクーラーはかなり目立つので手が抜けません。金色部分はシルバー塗ったあと青金(ブラス)で上塗り。

(写真6):組み付けるとこんな感じね。うーん、やっぱこれでペラとスピナーくっつけたらエンジン本体が見えなくなっちゃうわ。オイルクーラーが随分とえばってる。



(写真7)::キャノピーの接着面は黒塗ってから接着。もー未来永劫二度と剥がせなくなるくらいにしっかりとぉ~。そして窓枠マスキングの始まりであります。

(写真8):今回は小池先生のボックスアート再現を目指しておりますからして、通常以上に明るく淡い塗装となります。下地はキット指定の基本色より二階層は明るい色で。あーもう、写真で見るとほとんど白ですなぁ。白すぎたか?との思いが脳裏をよぎる。でもこのまま続行。主翼の日の丸用マスキングは緑系の迷彩を書く為の目安として張ってますから、本来の意味でのマスキングじゃないです。ボックスアートじゃ日の丸よけて迷彩が描かれてますから、この機体もそのように塗り分ける訳でありますよ。



(写真9):迷彩描いて日の丸塗って、翼前縁の敵味方識別帯までスプレーしたら、ようやく見慣れたお姿に~。全体のスミ入れも開始です。

(写真10):ペラ塗ってデカール張ったらつや消しでオーバーコート。そしてマスキングを剥がすと、ほれこの通り。かっちょいい屠龍の完成でありますよ。



(写真11):ち~っと色が淡すぎたかね?という気がしないでもないですけど、まぁこれはこれでオッケー牧場。

(写真12):月光に負けてない陸軍の夜戦(この型式のヤツは夜間じゃほとんど活躍してないけど)の完成です。うーん、素敵。



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Vol.77 2015 January   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
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