塗装は、日本が輸入して日の丸を付けた機体にした。その関係で少々機体に手を加えてあり、垂直尾翼のアンテナ支柱や機銃などを付け替え、タイヤのカバーも追加した。資料は『航空ファン』1957年4月号で、これのグラビアページに6枚の機体写真と「Fw-190テストの思い出」という記事が載っている。記事は塗装についても触れており、「記者 機体はどんな色ですか。 荒蒔 グリーンの濃いやつでしたねメッサーより少し明るい色でした。 記者 ジープより青いですか。 荒蒔 そうそう、ジープより少し青いかもしれませんね。 記者 褐色の部分はなかったのですか。 荒蒔 他のはぜんぜんありませんでしたね。なんというかな、下面は一面ウス灰色で、少しきれいですよ。・・・」とある。 |
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それは分かっているのだが、今回も水性塗料で塗る関係で、持っている色の範囲で似たものを使った。側下面色は承知のうえでドイツ機っぽい薄青い色にした。主翼のフラップ部分には点線があり、カタカナで「ノルナ」と書いてある。これは黄色にした。後縁は反射でそう見えるだけかもしれないが、模型的にきれいなので黄色に塗ってみた。プロペラや主翼前縁の黄色は塗ってなさそうだ。「ノルナ」はあってもドイツ機らしい注意書はみあたらないし、ドイツの国籍マークを含めて消した跡がない。全体を塗装した状態で輸入されたのだろうか。デカールは余っているものから日の丸6こを探して貼り、最後にツヤを整えるためにトップコート半光沢をふいて完成とした。 |