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誌上個展

<日本航空史>
日本最初の航空機墜落事故の場所

  by 加藤 寛之

 別掲の「所沢飛行場物語」展にあわせ、今回は日本最初の航空機墜落事故をとりあげたい。徳田・木村両氏が日本最初の航空機墜落事故犠牲者となったブレリオ機墜落現場は、分かりやすい場所にある。 埼玉県所沢市の「航空公園」駅から東に延びる道は所沢航空記念公園の北側を通り、同公園の北東角のところまで行くと「航空管制部前」交差点がある。これをさらに東へ約1km行ったところに所沢聖地霊園がある。この方向で行くと道の右側に霊園の駐車場があるので、その一番奥まで進む。




 目の前にちょっとした雑木林があり、そこが墜落現場であるという。所沢市が設置した説明看板があって、その先に石碑が立っている。その碑の後ろに回ると木の下に石が置いてあって、墜落地を示す立て札がある。所沢航空記念公園が所沢飛行場があった場所だから、いくらも離れていない。 当時のこの辺りは静かだったろうから、飛行場からでも爆音は充分に聞こえていたと思う。目前での墜落事故だったのだ。以前にここに建てられていた殉職記念碑は、現在、航空記念公園内にある。なお、このブレリオ機の断片が所沢の某宅に現存していると聞いた。事実とすれば航空遺産としては超貴重品である。ぜひ保存し続けてもらいたいものである。



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