1960年代リリースのいにしえの絶版キットにエアブラシ塗装というのも雰囲気が似つかわしくないので、ここは筆塗りで行きたいところです。
1960年代の吹き付けといえば、手押しフマキラー式ぐらいで、郷里四国ではエアブラシ作品を見ることはありませんでしたから。ちまたでヤング88が話題になったのも1970年代のことだったと記憶しています。
筆塗りには色々な方法があると思いますが、ここでは 筆者が使っている筆塗りの道具一式と方法を ご参考に紹介します。
「塗料パレット」には使い捨て方式の小さい紙パレット(10cm*14.8cm) を画材店で購入して使っていますが、30シートで180円です。今まで試した中では最もコストパフォーマンスが良いようです。
Mrカラーのシンナーはホームセンターで購入した「洗瓶」に移し替えて使用しています。その左に写っている万年製金属皿に少し出して使います。
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筆は画材店で売っている安価な面相筆大(360円くらい)を使用。毛先が2cmあり塗料の含みが良くて使い易いようです。高価な面相筆を使う必要はなく、安価なものでも毛先の腰が強いもので、毛先が2cmくらいあれば、大丈夫です。
まず、胴体下面の塗装ですが、MrカラーNo.35 明灰色(日本機下面色)は半光沢なので、ビンにNo.30艶消し剤を加えて、艶消しを強くしてから使います。 よくかき混ぜてから、パレットの上に少量出します。
面相筆の先を金属皿のシンナーで湿らせてから、塗料に筆先をつけると 常に若干薄めの塗料を使うことができます。
それを、胴体下面に塗って行きます。筆者の最近の筆塗り方法は、若干薄めの塗料を面相筆で、右斜め、乾燥、左斜め、乾燥、横、乾燥、縦、乾燥と塗り重ねて行く方法です。
また、パレット上の塗料は、シンナーの蒸発に伴い、少しずつ表面が乾燥して硬くなりますので、時々、筆先のシンナーを加えて かき混ぜてやるとよいでしょう。 |