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特集  ステルス

   世界の名(迷)作キット発掘コーナー
 F-19 「ステルス戦闘機」 (イタレリ 1/72)

by 鳥巣 TORISU




 <実機解説>
 1980年代初頭にアメリカ政府が採用してきた戦闘機ナンバーがF-14・15・16・YF-17・F-18と順序だててきたのに突然F-20タイガーシャークへと飛び更にネリス空軍基地で墜落事故を起こした機体の詳細情報が公表されなかった事に当時のマスコミは欠番であるF-19は実は以前から噂されている敵のレーダーに映らないステルス戦闘機ではないかと騒ぎ立てた。  確かにステルス戦闘機を開発するブラックプロジェクトは存在したがF-19と言う形式名は使われておらず機体形状も当時のマスコミが想像豊かに描いたものとは全く違う有る意味平凡な機体形状の音速も出せない攻撃機だった。




<キット解説>
 1980年代中頃に突如イタレリが発売したキットです。情報の全くない時代の中での想像力(妄想力)をフルに働かせたキットです。
 ランナー枠2つに収められていて、基本パーツは胴体上下・垂直尾翼・カナード翼・コクピット。足回りとミサイルと言った少ないパーツで構成されています。



キャノピーは2種類入っており選択式です
デカールは色調の違うグレーの物が2種類入っており国籍マークとシリアルNo及びコーション類とシンプルです。


<製作>

(コクピット)
 バスタブ式のフロアーに計器盤と座席・ステックの3点で構成されています。
フロアーと計器盤をエアークラフトグレーで塗装したら計器盤にデカールを貼り座席を組み込んだらコクピットの製作は終わりです。


(胴体上下の貼り合わせ) (インティクの取り付け)
組み終わったコクピットを胴体上部に取り付けたらエンジンノズルを胴体に取り付けて胴体の上下を貼り合わせて機体の基本組み立ては終わりです。 恐らくラム圧効果を狙ったと思われるエアーインティクを胴体の上下の貼り合わせの次に取り付けました。
接着する前にデザインナイフと棒ヤスリですり合わせをしましたが若干ガタ着いたのでラッカーパテで整形しました。


(垂直尾翼とカナードの取り付け) (整形とサフ吹き)
SR-71の様に翼と胴体が一体化しているリフティングボディーを模しているので翼は有りません。
その代り大きく内側に傾斜した垂直尾翼と何の効果が有るのかわからない小さなカナード翼が翼に該当します。
垂直尾翼は接合箇所に大きな隙間が発生したのでラッカーパテを盛り付けて修正しました。
カナードはイモ着けです。
機体下部と垂直尾翼の接合部及びインテイクの取り付け部に整形の為盛り付けたパテを#400・800・1000.1500と紙ヤスリの番数を上げて削り上げ仕上げに#1200グレーサフを吹き付けて整形は完了です。


(塗装) (デカール貼りとクリアー吹き)
サフが乾いたら機体の基本塗装を行います
今回使ったのはMrカラーNo2「ブラック」と脚及び収納庫とウエポンベイ用にNo69グランプリホワイトの2色。
そしてタイヤ等の細部塗装にNo40ジャーマングレーを使いました。

全体をブラックで薄く吹き
ブラックが乾燥したら脚収納庫とウエポンベイ周辺をマスキングしグランプリホワイトを吹き付けて基本塗装は終了です。
基本塗装が完了したらデカール貼りです。
イタレリのデカールは糊が弱いので機体に貼ったら直ぐマークセッタを塗って定着させました。

デカールを貼り終えたら数日放置しデカールの剥離防止の為クリアーを吹き付けコーテイングしました。



(細部パーツの取り付け)
クリアー吹きが乾燥したら
最後に組んだ足回りとマーベリックミサイルを取り付け脚カバーとエアーブレーキ・キャノピーを取り付けて完成です。




 今では笑い話のタネでしか出てこないイタレリのF-19ですが完成させる機会を下さった編集部に感謝です。



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