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  温故知新シリーズ第13弾

マーチン B-57B (レベル 1/81)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。温故知新シリーズ今回はレベルのB-57Bを取り上げさせていただきます。キットには1956年製と刻印されていますのでもう60年くらい前のものなんですね。その後1961年に金型改修されて英空軍のキャンベラB.6(金魚鉢風キャノピー)として発売されました。 1968年には再度B-57Bに戻されベトナム迷彩をまとったものにお色直しされていました。今回私が製作したのは2008年にドイツレベルで初版と同じ仕様で再発売されたものです。




 それではキットを見てゆきましょう。黒のモールドでパーツ総数は46です。組立前に長年のご奉仕による金型の傷みで全体のモールドが消えかかっていますが黒一色なのでその辺はあまり気にせずに尾翼のラダー類が途中で埋まってなくなっているのでここだけ筋彫り入れました。後は目立つところのヒケをパテで埋めておきます。コクピットは操縦桿を握ったパイロット2名と座席、計器盤、床板が一発抜きでモールドされたもの。この時代のレベルのお家芸ですよね。結構実感があります。 この辺のセンスはモノグラムとともに抜群にいいですよね。当時の日本のキットについていたパイロットとは月とすっぽんです。これを丁寧に塗り分けて所定の位置にセットすれば胴体内は黒のモールドなのですぐに左右を接着できます。多少の隙間が出来るので接着剤をたっぷりと塗っておき、はみ出たところを乾燥後に削ります。



 尾翼と胴体尾部が一体となったパーツを接着しますが下部胴体との間に大きな隙間ができるのでプラ板と溶きパテで処置しておきます。主翼は普通の上下貼り合せ式で合いもいいです。主翼を胴体に接着すると左右の主翼についているベロの部分が上下に噛合って隙間なく取り付けられ左右の上半角もバッチリです。 これで士の字の形が出来たのでキャノピーを接着します。前後でかなりの隙間が出ますので木工用ボンドを楊枝につけて隙間に流し込みます。乾いて透明になったところで水につけた綿棒で余分なところをふき取っておきます。




 ここで全体塗装にかかります。まずはグロスブラックをかなり薄めに溶いて筆塗りしました。モールドが黒なので3回くらい塗れば充分です。主翼、尾翼、ドロップタンク、エンジンナセルの前縁をタイヤブラックに黒を少量加えた色を塗っておきます。 主翼上面に赤いウオークラインが入っているのですがデカールでは用意されていません。どうするか迷いましたがラインのところが筋彫りされているのでタミヤカラーのグロスレッドを薄く溶いたものを流し込みしてそれらしくしておきました。




後は脚柱とタイヤ、脚扉を塗装して接着、ナパーム弾とロケット弾のウエポン類も塗装したら接着します。ただしナパーム弾のパイロンは主翼にイモ付けですのでここは金属線を埋め込んで接着しました。最後に翼端灯部分にクレオスのスティールを塗ってライト部分にクリアーレッドとクリアーグリーンで色付けしておきました。 デカールは必要最小限のものがついており、多少オーバースケールかなという気がしますが他にはないのでそのまま使用しました。



 できあがってみるとなかなか特長が捉えられていると思います。ボックスサイズの半端スケールですが大きさはちょうどいい感じです。シンプルでプラモデルらしいいいキットだと思いました。ではまた。





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