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飛行機プラモデルの製作

A-4Nスカイホーク(フライングタイガー)
(ハセガワ 1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は2013年の春頃のものですが、ある模型雑誌にイスラエル空軍機の特集が載っておりそれを眺めているうちに砂漠地帯独特の迷彩に心を奪われ、何か一つ作ってみたいと思い立ちました。後は自分のストックの中でしかも1/32で大きくならないものに絞りました。 最初はF4ファントムを考えましたがあまりに大きすぎるので適度な大きさの今回のA-4に決めました。しかしながらイスラエル空軍機は独自の改造がされており資料を集めるにつれ改造の多さに悩みましたがそこは我慢しました。




■キットについて
 ハセガワ製の1/32で現在でも入手可能なキットです。キットのリベットとパネルラインは凸タイプで外観をよく捉えている感じです。しかし再版物でパーツにバリが有り、リベットもくたびれた感がありところどころ消えていました。当然デカールは黄ばみが激しく使い物になりません。 キャノピーは透明度がよく好感が持てるところです。キットはE型ですがN型に変更する箇所は、機体ノーズ、コクピット、キャノピー、機関砲カバー、垂直尾翼、エンジンノズル、各所アンテナなど多種になりました。




■製作について

 改造につけて資料が必要になりますが、全てネットから入手しました。(実物写真)まず機体全体のリベット打ちにカルコでコツコツと行いました。パネルラインは筋掘りで掘り直しました。今回は電子機器とエンジンを覗くことができるように各パネルを切り抜きました。電子機器とエンジンはプラ板と伸ばしランナー自作しました。エンジンだけでは済まずに空気取り入れ筒まで作る必要が発生して、これの造作には曲面の再現にてこずりました。

機体ノーズ部はプラ版とプラ棒で基本を作り先端部はエポキシ樹脂を盛り付け乾燥後やすりとサンドペーパーで削り出しを行います。コクピットはそれらしくキャノピーは透明プラ版でヒートプレスしました。(木型を作り何度も失敗し、一番苦労しました)機関砲カバーや垂直尾翼、エンジンノズル等もプラ版等で自作しました。




 塗装に移りますが、イスラエル空軍指定の3色迷彩ですがグンゼからずばりの指定色が出ていますが私はもっと彩度を上げるために緑と茶色系を自作カラーで臨みました。迷彩の境目は少しのぼかしを施すために型紙に厚手の両面テープを貼りエアスプレーが入り込むように塗装しました。塗装乾燥後タミヤエナメルで墨入れを行います。

その後艶を整えるためにガイアカラーの透明クリアーを2回吹きつけます。(色の発色とデカールの定着効果の向上のため)
 デカールは高価な外国産を購入しました。これは発色、鮮明など良く、定着も良かったと思います。デカール乾燥後再度透明クリアーを2回吹きつけます。仕上げにはグンゼカラーの3/4程度艶消しクリアーを2回吹きつけて完成です。



 台座は砂漠地帯の飛行場をイメージするために飛行場のコンクリート舗装を0.5mmのプラ版を敷き詰めました。ヤシの木は針金の芯に麻ひもを巻きつけ色付けをしました。

ヤシの葉はコピー用紙をカッターナイフで切り取り、色付けをしました。追加として飛行場のコンクリートブロック、昇降用ラダー、空気取り入れカバーなど自作しました。



■全体をとおして
 製作は200時間程度かかったと思います。イスラエル空軍機には世界に類を見ない独特のものがあります。今回それを再現できたことは大変うれしく思います。 発色の良さも効果があったと思います。さらにイスラエルカラーのものに挑戦したいと思います。





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