Home  >マクラーレンホンダ MP4-30 2015 中期型 (エブロ 1/20) 工作ガイド


McLAREN HONDA MP4-30
2015 Middle Season (エブロ 1/20) 工作ガイド 

by 田口博通 Hiromichi Taguchi
 



 エブロから 昨年12月に発売された1/20 「McLAREN HONDA MP4-30 2015 Middle Season」  完成しましたので、NEW KITレビューで紹介します。  マクラーレンとホンダが帰ってきた、そう期待された この最新マシン MP4-30。
 2015年シーズンからの参戦ですが、まだまだ戦績は今二つで、2016年シーズンに期待したいと思います。

箱絵

キットについて

  部品は黒いプラスチックで成形された4つのランナーとフロントモノコックの部品から構成されています。
 エンジンレスの簡潔な部品構成で、最新F1モデルのプラモデルが初めての初心者にも、簡単に組み立てができるように配慮されています。
 
 これまでのエブロのビンテージF1製品はどちらかといえば、熟練者向きの凝ったものでした。
しかし、今回の製品はプラモ初心者でも楽しめるようにとの別製品ラインでの登場とみられ、今後のF1ファンの裾野を拡げるためにも大歓迎です。
 タイヤは赤いプレリのマークが見事に再現されています。
 デカールはカーボン模様も綺麗に再現されたシャープな印刷で、また、バックミラーに貼るインレットも付属しています。


ボディ部品と上部カウル、ウイング 

アンダーパネルとサスペンション、アップライト、シートなど 

デカール とインレット

タイヤは赤いPIRELLIのマークが印刷で再現されている。

製作の注意点

 エンジンがないスタイルモデルなので、製作はごく簡単です。 部品の合いも非常に良いので、説明書に従って 順序通り組んでいけば、F1プラモデル初心者にも易しく組み立てられそうです。 


製作

 キットの説明書はボディの組み立てから始まっています。ボディ部品を図4まで全て取り付けてしまってから、塗装に移りましょう。
 塗装には タミヤカラー TS-40 メタリックブラックが指定されていて、そのスプレー缶で吹き付けるのがもっとも簡単です。
 前後のスポイラー部品は ランナーにつけたままにしておき、同時に塗装してしまい、その後 組み立てることにすると楽でしょう。 
 今回は手持ちのMr メタリックカラー GX201 GXメタリックブラックを使いました。
 塗料がしっかりと乾燥するまで2日くらいおいてから、デカールを貼ります。
 カウリングのオレンジのラインデカールは、曲面になじみにくいので、ヘヤードライヤーで温めながら、布で押し付けて、ボディになじませました。

 

トランスミッション

 このキットはエンジンレスで トランスミッションをボディに下から組み付けるようになっています。
 トランスミッションケースの左右を合わせ、そこにリヤサスペンションアームを接着し、半艶消し黒で塗装してから、そのブロックを できあがっているボディに下から取り付けます。

半艶消し黒で塗装したトランスミッション

 
 
ボディに下から取り付けたトランスミッション

スポイラーの組み立て

 前後のスポイラーはランナーにつけたまま塗装後、切り離して、カーボン模様のデカールを貼ってから組み立てます。        リヤスポイラーは左右の板が平行になるように注意して組み立てます。

組み立てた フロントスポイラー
組み立てた リヤスポイラー

フロントサスペンションの組み立て

 キットではフロントサスペンションアーム類をボディに直接、接着するようになっています。
ボディを正面からみて、傾かないように慎重に組みつけよう。
 プッシュロッドとトラックアームはボディに彫刻された浅いガイドにイモ付で接着するようになっていて、ここは組みづらいのでピンセットで慎重に作業します。接着剤にはゴム系のスコッチの多用途接着剤を使うと作業しやすいです。

(参考)完成すると こんな感じに

ボディの組み立て

 座席をアンダーパネルに取り付け、ペダル類は省略されているので、ボディに接着するだけで ボディは完了です。

上部ボディとアンダーパネル

最終組み立て

 コクピットまわりの整流版やバックミラーを慎重にボディに取り付けよう。そして、あらかじめ組んでおいた前後のスポイラーをボディに取り付けます。  ホイールと組み合わせておいたタイヤを最後に装着すれば、見事に完成です。

最終組み立て前の各ブロック。

完成

 最後にボディには保護を兼ねて実車用のカルバナワックスを柔らかい布で軽くかけておくと、研ぎ出しをしなくても、輝きと艶がいつまでも保たれますので ご参考に。 
 完成した雰囲気は ロングボディに前後スポイラーの緊張感が素晴らしいと感じます。
 
   今回のエブロの1/20 マクラーレンホンダは
全般的に 初心者に組み立て易くしようという配慮がうかがえます。 ただ、フロントサスペンションとリヤスポイラーの取り付けは壊れやすい所なので、接着強度が出るように もう一工夫が欲しい所です。

 嬉しいのは組み立て説明書に実車の部品名やその働きが少し記載されるようになったことです。「知る楽しさ」を味わえ プラモデル作りをいっそう楽しむことができるようになりました。
 次の製品が何になるのか 楽しみです。 



 

 実車の部品名や材質、その働きが記載されるようになったキットの組み立て説明書 (一部)


  Home>マクラーレンホンダ MP4-30 2015 中期型 (エブロ 1/20)

Vol.90 2016 February.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE

NEW KITレビュー