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特集  私の大好きなプラモデル 思いを形に

  祥鳳 (ハセガワ 1/700)  

by Y大佐
艦船プラモデルの製作

 最近は飛行機やら潜水艦やら現用艦を作ることが多かったのでたまには旧海軍の船も・・・と思い、在庫にあったハセガワの祥鳳を引っ張り出して作ってみました。





 祥鳳は高速給油艦「剣崎」として建造を開始しましたが、建造途中で計画が変更され潜水母艦として竣工。その後、航空母艦に改修することが決まり昭和16年に空母「祥鳳」となりました。その後、昭和17年5月の珊瑚海海戦に参加し日本空母の初の損失艦となりました。連装高角砲4基に3連装機銃4基とは対空兵装として寂しい限りですが、相手に攻撃されることをあまり考えていなかったのかもしれません。  なにせ空母になってからわずか4か月で沈んでしまっているので開戦初期の空母らしく簡素で儚いところを表現する方針で作成しました。




 ハセガワの祥鳳は設計が古いせいか、細部がかなり大雑把な出来と言えます。
細かいことにこだわりたい人はF社のものを作った方が良いかもしれません。
 まず、窓が多すぎると思われるので、光パテで窓を埋めてからφ0.6mmくらいのピンバイスで図面を見ながら窓を開けなおしました。また、高角砲の砲座の下の支えが板状になっているので切り落とし、プラ棒に換装。錨のチェーンが貧弱なので極細チェーンに換装しました。 
 飛行甲板のラインは塗装で表現しています。特に、付属のデカールは太すぎると思われるので細くすることで引き締まった感じにしてみました。
 ワイヤー類は伸ばした黒ランナーを使っています。
 飛行甲板後部の張り出しとマストはとても目立つところなのでエッチングパーツを使っています。
 




 船体の方は必要最低限のデイテールアップしかしていませんが艦載機の96艦戦、零戦、97艦攻は目立つので少しこだわってみました。
 96艦戦はA社の飛龍におまけでついていたものを使いましたが、風防をクリアのランナーを削り出したチップに置き換えることで透明化しています。 
 零戦、97艦攻は何かのイベントでゲットしたウオータラインのクリアバージョンを使い、窓枠を面相筆で塗りました。またプロペラと主脚はファインモールドのエッチングパーツを使っています。最後に艦首のエンブレムは金箔を押して仕上げました。
 少し古いキットですが、手を入れることでそれなりに見栄えのする作品になったと思います。




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