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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.11

 ダグラスA-3Bスカイウォーリア (ハセガワ 1/72)

by クラキン
飛行機プラモデルの製作




 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の第11回目です。
今回はガルグレー/ホワイトのハイビジ塗装シリーズの第4弾で、ダグラスA-3Bスカイウォーリアです。
前回2月号がダグラスA-4スカイホークで、今回がA-3スカイウォーリアと来たのでピンと来た方も いらっしゃるかも知れませんね。




 「最小」のジェット艦上攻撃機を設計したダグラスの設計技師エド・ハイネマンが、スカイホークとほぼ同時期に設計した「最大」の艦上攻撃機です。
全長・全巾共に22mを超える大型機です。
初飛行はA-3が1952年で、A-4が54年。 運用開始はどちらも1956年(私が生まれた年)です。
しかし、退役はA-3が1991年に対して、A-4は2003年と大きく異なります。
これはA-3の開発目的が当時はまだ大型だった核爆弾を搭載して空母から発進できる「艦上核攻撃機」だったからです。(空軍のB-47に対抗したような感じですね。)
核兵器の小型化、主たる運用が戦略原潜やミサイルに変わったこと、艦載機の超音速化が急激に進みA-5ビジランティが就役したことなどにより、1961年には核攻撃機としては運用されなくなりました。
その後は大型の機体を活かして偵察や空中給油機、輸送機などに活用されました。
ベトナムでは機雷投下にも使われたそうです。




 キットはハセガワの1/72です。
インストには1997年12月という印刷がありますが、結構古いキットです。
 モールドはいかにもハセガワという感じの繊細な凹モールドです。




 パーツ数は機体の大きさの割には少な目で、飛行姿勢で作る場合は脚収納庫のカバーのフィット以外、精度も完璧なので 何の問題もなく組みあがります。



 パイロットが付属していないので、ハセガワから別売されている地上員とのセットについている着座姿勢のフィギュアを流用しました。 ポーズにバリエーションがあって出来が良いです。 計器盤はキット付属のデカールをそのまま使用。
隣に写っているのは同時に製作を進めたクルセイダーのコックピットです。




 飛行姿勢のスタンド用のアクリルナットを胴体内部に仕込み、爆弾倉のカバーで見えないようにしました。



エンジンポッドのエンテーク周りの赤は内側に回り込んでいてデカールでは無理そうなので塗装(内側部分は筆塗り)にしました。

機体上部のウォークウェイラインも塗装です。
その他はキットのデカールをそのまま使用しています。




 完成してみるとなかなか優美なスタイルで、小型旅客機にしてもいいくらいだなぁ・・・と思いました。 キットも作り易く気に入ってしまったので、地上姿勢の塗装替えでもう1機つくってもいいかなと思います。






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