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特集 ヨーロピアンカー

アルファロメオ1931グランスポルト (ユニオン 1/24)
ALFA ROMEO 1931Gran Sport

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 ヨーロッパカーデザインの代表格 アルファロメオといえば、イタリアンレッドを思い浮かべます。
 フェラーリの華やかなレッドとはまた違う濃い渋めの情熱のレッドです。
 
 かなり以前、ユニオンモデルが廃業した緑商会からエレールのカープラモデルの日本版を引き継いで発売されていた時期がありました。このユニオンモデルも2007年に廃業し、ライトプレーンとラジコンだけ他の会社にユニオンブランドと共に引き継がれ、プラモデル事業は完全に止まったようで残念です。
 
 今回作ったアルファロメオグランスポルトは数年前にヤフオクで入手したものです。2座席のオープンスポーツカーで、小さいフェンダーが特徴的です。
 このグランスポルトは中でも初期のキットで、エンジンレスのボディはせっけん箱車のようでした。しかし、前輪には簡単なステアリング機構があり左右に車輪を振ることができ、前輪下部のリーフサスペンションが再現されていているところが立派です。

 ユニオンの箱には、最上級者向けと書かれていますが、実際は合いもよく、簡単に完成しました。この形式の車は車輪フェンダーを取り付けるのが難しいので、最上級車向けとなっていたのかもしれません。




 ユニオンから発売される前は 緑商会から発売されていました。いずれも、モールド部品はエレールのOEMだったようです。キットは赤のボディ部品、黒とグレーで成型された座席やサスペンションの部品、メッキ部品から構成されています。  ユニオンが扱うカーモデルといえば繊細な小さい部品が多いという印象だったのですが、初期のキットゆえ部品点数も少なく、作りやすかったのには 助かりました。
ユニオン国内版の箱絵




 ボディは床板の上に、前部エンジンルームを箱組で接着するようになっています。エンジンレスなのが惜しいところですが、その分、簡単に組めました。
 レッドにはMrカラーの特色327サンダーバードレッドを使いました。濃い赤です。
シートは半艶消し黒としました。
 後は、手芸用ボンドでメッキ部品をつけ、タイヤを装着すれば、いとも簡単に完成です。
ウインドーも手芸用ボンドでメッキ部品の枠に接着しています。強度はありませんが、透明部品を汚さないですむのがなによりです。
組み立てたボデイ前部、 後部と左右ドア


 

 ボンネットカバーのヒンジ部分は ミラーフィニッシュを貼り、アクセントとしました。ラジエーターグリルもブラックにせず、アルミ箔を貼って、華やかな印象のシルバーグリルとしました。
 ヘッドランプは装着すると、まるで、ロータス7のように近代的な車になってしまったので、とりはずしました。この方が、よりクラッシックカーの雰囲気にあう気がします。
 完成したアルファロメオ グランスポルトは、赤、黒、シルバーのコントラストが綺麗で、かつ他の色が一切なくシンプルです。
イタリアのファンショナブルな真紅のドレスをまとった、レディという印象でしょうか。









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