自動車博物館(小松市)での拝観希望一位は、ドイツ民主主義人民共和国(DDR)製造の乗用車トラバントでした。最上階の3階からフロアーを巡って、フィアット500やくろがね四起などに浮気をしつつ、トラビ(愛称)を探すのは愉しい旅でした。
そしてトラバント発見!博物館の表示は「ベルリンの壁がくずれて急に有名になった車」とあり、成程私のトラバントの記憶も、1989年の壁崩壊と直結しています。ベルリンの国境検問所チェックポイント・チャーリーを通過する西側の乗用車とトラバントが並ぶシーンは、社会主義体制崩壊の象徴でした。
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トラバントの製造開始された1958年当時はともかく、その後モデル・チェンジが出来ず、その後進性は多くの笑いのネタを提供しています。私のお気に入りは、前照灯の上下切り替えスイッチは前照灯の下にあるので、一端下車しないと切り替え出来ないというものでした。漫画「マスターキートン」には、追っ手をまくのに、軽いトラバントで川を浮上走行して、渡河するものがあったかと。
しかし最近、トラバントを見ていると、とても愛嬌ある顔をしているのが分かり、お気に入りになっています。ドイツ人もそうなのか、DDR博物館などが人気を呼んでいますが、トラバントも展示されていて、ちょっと嬉しいです。
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