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特集 ヨーロピアンカー

(Photo) トラバント

by  コルディッツ
博物館写真

 自動車博物館(小松市)での拝観希望一位は、ドイツ民主主義人民共和国(DDR)製造の乗用車トラバントでした。最上階の3階からフロアーを巡って、フィアット500やくろがね四起などに浮気をしつつ、トラビ(愛称)を探すのは愉しい旅でした。
 そしてトラバント発見!博物館の表示は「ベルリンの壁がくずれて急に有名になった車」とあり、成程私のトラバントの記憶も、1989年の壁崩壊と直結しています。ベルリンの国境検問所チェックポイント・チャーリーを通過する西側の乗用車とトラバントが並ぶシーンは、社会主義体制崩壊の象徴でした。
 トラバントの製造開始された1958年当時はともかく、その後モデル・チェンジが出来ず、その後進性は多くの笑いのネタを提供しています。私のお気に入りは、前照灯の上下切り替えスイッチは前照灯の下にあるので、一端下車しないと切り替え出来ないというものでした。漫画「マスターキートン」には、追っ手をまくのに、軽いトラバントで川を浮上走行して、渡河するものがあったかと。
 しかし最近、トラバントを見ていると、とても愛嬌ある顔をしているのが分かり、お気に入りになっています。ドイツ人もそうなのか、DDR博物館などが人気を呼んでいますが、トラバントも展示されていて、ちょっと嬉しいです。


         トラバントとチェックポイント・チャーリー
 トラバントは1/60のミニカーで中国製。チェックポイント・チャーリーは1/87の独BUSCH社のペーパーモデル。どちらもベルリン土産です。



     トラビ・サファリ(ベルリン)のトラバント 2008年2月撮影
 実は帰国後に知りましたが、トラビ・サファリは観光客自身がトラバントを運転して、市内ツアーを行うサービスでした。
 チェックポイント・チャーリーから西に向かうツィマー通り沿いにあります。





DDR博物館(ベルリン)のトラバント 2014年8月撮影
 運転席に座ってポーズをとることができます。







ハノーファー・ラッツェン航空博物館のトラバント 2009年7月撮影



ドイツ戦車博物館(ムンスター)の軍用トラバント 2012年11月撮影



スウェーデン戦車博物館(アーセナル)の軍用トラバント 
2014年6月撮影









DDR博物館(ベルリン)のジムソン・バイクKR51/1 2014年8月撮影
 トラバントの性能は?でしたが、バイクは優秀な製品がありました。
 ジムソン(Simson)のバイクはその一例です。





   復元されたチェックポイント・チャーリー 2008年2月撮影
 検問所の小屋はフリードリヒ通りにありましたが、統一寸前の1990年に撤去。
 2000年に、跡地に復元の小屋が置かれ観光名所になっています。
 脇には「ベルリンの壁博物館」があります。





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