まあ、なんて可愛らしいのでしょう。こんなプラモデルがあったのね、みたいなキットだ。PMモデルはお粗末な製品が多いのだけれども、機種選定のユニークさと価格の安さで生きぬいてきた。このメーカーはレベルやエアフィックスにも製品供給をしたことがあるので、知らずにキットを購入して驚いた人もいることだろう。このキットも、10数年前だろうか、レベルの美しい箱で売られていた曖昧な記憶がある。初期のプラモデルかと思うような大雑把さと単純さで出来たキットだけれども、そこがまた魅力だ。 |
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私はずいぶん前にも1度、このキットを作ったのだが、また作った。塗装もまったく同じ。作りたければ作る、そういうこと。PMモデルは、ここで値段が上がったうえに流通値段も上がったが危ぶまれる事態がおきているとも聞く。ちょっと心配だ。
キットは白いプラと赤いプラで成形されている。胴体と水平尾翼は白い。そこで、白は必要な部分だけ塗り、全体は塗らないことにして手を抜く。主翼は赤い成形だが、これは表面がクタクタに歪んでいて、ヒケの大穴もある。翼端もヒケだらけでグニャグニャなので、どちらも滑らかにしないと見られない。これを基本において組み進める。 |