Home  > ブリストル ボーファイター TF.X (エアフィックス 1/72)

リニューアル エアフィックスを作ろう 

ブリストル ボーファイター TF.X (エアフィックス 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi
飛行機プラモデルの製作




 エアフィックスの1/72 リニューアルシリーズから、ボーファイターのニューキットが昨年末に発売され、ぼちぼちと作っていまして、3月に完成しました。ハセガワからもスタイルの良いキットが発売されていますが、それを超えるキットでした。翼の断面形や上半角も見事に表現されています。   エアフィックスのニューキットは、フォルムが素晴らしいだけでなく、 さすが21世紀に出現したキットで 動翼が別パーツ、主翼の構成にも一日の長があり 組み立てやすく、武装も魚雷と爆弾類が付属して選ぶことができ、サービス満点のキットで、組み立てるのが大変楽しいものでした。


キットについて

 箱絵はCG画で、空には対空砲火の黒い煙がそこかしこに浮かんでいます。ボーファイターは艦船攻撃の魚雷は投下後で、胴体下面にはもう何もありません。
 爆炎を上げる艦船がドイツ軍艦でなく、民間の輸送船のようでもあり、ボーファイターは機首機銃で攻撃でもしたのでしょうか。このシーンにはちょっと疑問も浮かびます。せめて 軍艦にして欲しかった所ですね。

箱絵

製作

 ボーファイターのキットは、コクピット床に主翼の桁を接着するようになっており、この桁が中心のボックス構造で、主翼をささえるようになっています。
前側の桁部品は座席バルクヘッドを兼ねているようで、そこに座席を接着します。
エアフィックスのリニューアル版は どのキットも主翼の上半角を強度を持ってきっちりと設定できるように気が配られているようで嬉しいですね。



 コクピットにフットバーや座席、計器などを接着し、胴体内部を塗装して、コクピットを下から組み込みます。

ここに 主翼を左右からグサッとさします。
主翼後縁とエルロン後縁はバランスを見ながら少し薄く削っておくと良いでしょう。
ここで、尾翼を組めば、胴体翼部は士の字にきちっと組めます。


  尾翼の構成は、上半角のある水平尾翼は左右一体となっており、胴体に接着後、垂直尾翼部品を上から接着するようになっています。この方式だと水平尾翼の左右上半角バランスもきっちりとれますので、嬉しいです。
切断面も複雑ですが、これも昨今の3D金型設計のご利益でしょう。
魚雷は4部品から構成されていて、推進プロペラが一発成型されていますが、成型がすばらしく、しっかり抜けています。

   エンジンカウリングは薄くするためか、3分割になっています。エンジンの外縁がカウリングを支えるようになっていて、ここがちょっと組みにくいので、慎重に組む必要があります。
消煙排気管も実感の高いものでした。
 
カウリングは前縁が銅系統の金属色です。塗装すると、こんな感じになります。

塗装

 魚雷搭載バージョンは、上面、ダークシーグレー、下面 ダッグエッググリーンの2色迷彩で、単調な印象になりがちです。それでサフェーサーの上にMrカラーNo.33艶消し黒でパネルラインを下塗りをし、パネルラインを強調しようとしましたが、ちょっとえぐい結果になりすぎ、結局、おとなしめの方向に修正しました。
胴体の白黒ストライプは、テープでマスキングして筆塗りしています。
 充分に塗料が乾燥した後で、デカールを貼り、油彩のローアンバーでスミイレとウエザリングを施し、最終的に、デカール保護を兼ねて 艶消しクリアを全面に吹き付けています。これで、全体が落ち着いた仕上がりになりました。

 左翼前縁の2個ランプタイプ前照灯ですが、内部にはランプの部品がありませんので、透明ランナーを伸ばして細切りにし、ランプに見立てて2個接着してあります。


完成

 正面から見ると、機首、プロペラ、カウリング、魚雷といったボーファイターの特徴部分がいかにもボーファイターらしく、無骨な雰囲気で迫ってきます。乗員はぜひ乗せてあげましょう。機銃座の迫力も違ってきます。  エアフィックスの刷新攻勢ですが、秋にはジェットプロボストもリニューアルされるようで、楽しみです。 




 


  Home>ブリストル ボーファイター TF.X (エアフィックス 1/72)

Vol.93 2016 May.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」


プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE

NEW KITレビュー