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ユンカースJU88A-6 バルーンカッター(ドラゴン 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治
飛行機プラモデルの製作




■作品について
 この作品は2007年頃に作成したものです。これは先回の作品(メッサーシュミットBf110)に触発されて自宅の陳列棚の隅っこに鎮座していたことを思い出し今回、日の目をあててやろうと思い作品作りを振り返ってみようと思いました。




■キットについて
 ドラゴン製(当時はハセガワの国内販売)の1/48で現在では入手困難な絶版となっているようです。又バルーンカッターとは大変珍しく貴重な内容のキットだと思います。ここでバルーンカッターとは敵陣地に浮かんでいる爆弾付きの気球とワイヤーを飛行機の前方につけた切断器具(カッター)で一気に切断することを指して、私自身このバルーンカッターの内容を全く知りませんでした。内容を教えてもらったメーカーさんに感謝です。  さてキットの内容はドラゴン最盛期でJU88でもかなり多くのラインナップがあり充実感がありました。機体表面は少な目のリベット、パネルラインは凹タイプで、プラ表面は定番の多少の梨地仕上がり。今回のキットの目玉はバルーンカッターで、それはエッチング仕様になっています。コクピット内もよく見えるためエッチングを多用しています。特に透明パーツの透明度が抜群であることと、デカールの隠ぺい力が高いことがあり好感が持てるキットです。




■製作について

 組立は説明書通りに進めていけば問題はありません。コクピットは大変よく再現されていてエッチングを利用することで極小、極薄の表現が可能でこれ以上のものはありません。残念なことは折れ目の角度と接着にてこずったことで自分の力量不足があったかと思います。 金属とプラを接着するのには瞬間接着剤を使用しますがどうしても曇り(現在では解消された製品があります)が発生してしまい悩みの種です。キットはストレートに組立ました。




 バルーンカッターの取り付け時に失敗をしましたがそれは片方から順次接着をしていくと最後のほうでエッチングの重みでたるみができ、それが原因でねじれが出てしましました。これは再度ばらして組み立てようと思いましたが一旦ひずみがついたら完全には治らず部分的にひずみが残ってしまいました。メーカーさんもここは組立の注意事項やアドバイスなど必要だと思いました。 塗装は全てグンゼカラーのラッカーで仕上げました。墨入れはタミヤエナメルで仕上げました。デカール貼の後、艶消しクリアー吹き付けで塗装完了です。機体全体にオイルミスト汚れを筆でブラッシング、排気管汚れはエアブラシとパステルカラーの粉末をこすりつけてそれらしく表現してあります。




■全体をとおして
 製作時間は130時間程度で、細長いエッチング部品に悩まされました。これだけの大きさと数のエッチングをこなすのは初めてで良い経験となりました。塗装下地にプライマーを塗ることも忘れてはなりませんでした。 バルーンカッターの構造と機能に新たな発見があり1/48にしてはかなり大きなサイズでボリュームと迫力に満足のいくキットでした。





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