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特集 複座練習機

(Photo) VLピリ/バルメット・ヴィフーリ

by  コルディッツ
博物館写真

 小国フィンランドが、練習機とはいえ、独自に開発を続け実用化したのは偉業だと思います。フィンランド国営航空機工場(VL)の設計製造したピリは、鋼管骨組みを羽布で覆う木金混合構造で、低翼単葉固定脚のタンデム複座の練習機。一見、フィンランド空軍の主力戦闘機フォッカーDXXⅠを複座化したように見えますね(笑)  発動機は空冷星形ライト・ホワールウィンド450hp、初飛行は1939年、最高速度は330km/h。1941年から配備され生産数は41機。
第二次世界大戦後の1962年に退役し、2機だけ残ったうちの1機、PY-27号機 が、ヘルシンキ郊外のバンター空港そばにあるフィンランド航空博物館に展示されています。


              VLピリ  PY-27
 フィンランド航空博物館(ヘルシンキ郊外)にて  2013年11月撮影







以下3枚は2012年9月撮影







 VLピリ練習機を更新する機体として、フィンランドのヴァルメット社で設計製造されたのがヴィフーリです。1951年に初飛行し、51機生産されましたが、事故の多い機体で、ピリよりも早く1959年に退役しています。全金属製で、主脚は完全に収容されます。発動機は第二次世界大戦でフィンランド空軍で使用したブリストル・ブレニムに搭載されていた、空冷星形のブリストル・マーキュリー (920hp)を活用し、最高速度432km/hとなっています。
 残存機は、フィンランド中央部のティッカコスキにある空軍博物館で展示されているVH-18号機のみとのことです。


ヴァルメット・ヴィフーリ  VH-18
 中央フィンランド空軍博物館(ユバスクラ郊外)にて  2013年11月撮影








以下は2008年7月撮影






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