Home > ユンカース Ju 87-R2/Trop スツーカ(ズべズダ 1/72)

飛行機プラモデルの製作

ユンカース Ju 87-R2/Trop スツーカ(ズべズダ 1/72)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。ここのところ古のキットばかり作っていましたが、今回はこの春購入したばかりのズべズダのスナップキットシリーズ第4弾Ju-87B2スツーカを作ってみました。スナップキットですのであまりいじくらずにサクッと作りました。スツーカといえば私はレベル1/32のボックスアートがすぐ頭に浮かんできます。いつかこの蛇のマーキングでスツーカを作りたいなと思いながらいつのまにか45年も経ってしまいました。 そんな訳で今回スケールは大分小さいですがこのフ―ベルト・ベルツ少尉の乗機に挑戦してみました。特に説明はされていませんが、このキットには翼下のドロップタンクもちゃんと付属しているのでR2型も作れるようになっているのは好都合です。資料は世界の傑作機しかありませんが、いつものように手早く完成させることに重点を置いているので私的にはこれで十分です。




 では、製作に入りましょう。まずは離型剤をしっかりと落としておきましょう。ズべズダのスナップキットははめ合わせがかなりタイトにできていますのでうっかりそのまま仮組するとピッタリとはまりすぎて離れてくれなくなりますのでご注意ください。あらかじめピンと穴の部分を削って緩めにしておきます。塗料の厚みでも同じくきつくなります。説明図では主翼の組み立てから始まります。翼内機銃を組み込んだ後上下の主翼をパチッとはめ込みます。ほんの少し隙間が出来るので溶きパテをすりこんで処理します。主翼の下面部分がコクピットの床板になっているので胴体内側とともにブラックグレーで塗りモールドに沿ってドライブラシやスミ入れをしておきます。これに操縦桿や薬莢受けなどを接着します。 シートは搭乗員なしのものと搭乗員と一緒にモールドされているもののどちらかを選択できるのはありがたいサービスです。私は搭乗員乗せる方ですので丁寧に塗り分けておきます。これで枠の多いキャノピーをつければほとんど中は見えません。計器盤もモールドありとなしの選択が出来ます。ただズべズダのデカールはキットのクオリティーほど良くはありません。計器盤のデカールも白黒の部分が色ずれしております。必要なパーツを組み込んだら胴体をはめ合わせして接着剤を流し込みます。合いは問題ありません。機首部分は下面にラジエタ―をはめこみ、過給気インティークと上面部分を接着。Tropフィルター装備ですので大型化したものをつけないといけないのですが形や寸法ははっきりとしなかったので写真を参考にプラ板で適当にでっち上げました。中にフィルターが入っているのですがやはり形が良く分かりませんでしたので省略しました。




 胴体に主翼をはめこんでみると下面後ろ側接合面に隙間が出来るのでパテ埋めしました。タイヤを塗装したらスパッツにはめ込みます。この機体は風車を装備していなので付けずにランナーでキャップを作って接着します。私は筆塗りなので基本マスキングは要りませんから小物以外はここですべて接着しておきます。 キャノピーは後部の丸い部分が別パーツになっており、ここに機銃を接着して内側からはめこむようになっているのですがやってみるとこれがなかなか難しくどうにもうまく決まってくれません。仕方なく丸いクリアー部分だけを先に内側から接着し、十分乾燥させてから銃身を切断した後部銃床をクリアー部分に内側から接着し、キャノピーを乗せた後で銃身部分を外から接着しました。




 それでは塗装に取り掛かります。まずはスツーカ定番の上面RLM70、RLM71下面RLM65で塗り分けます。この上にRLM79塗っていきますが私はミスターカラー119番に少量の黄色を加えて少し明度を上げたものを今回は使用しました。迷彩パターンは世界の傑作機に掲載されている左側面しかわからないのでまたまたでっちあげてそれらしく塗っておきます。
それから砂埃で汚れているイメージとしてダークイエローをかなり薄く溶いたものをドライブラシの要領で全面にかすらせながら塗って彩度を落としてみました。最後にタミヤのスミ入れ用ブラックでウォッシングしました。スピナー先端は黄色にRLM70のウネウネ線が描かれているようですが、とてもこのスケールでは再現がむずかしそうです。今回は薄く溶いた塗料を爪楊枝の先端に乗せてちまちまと描いてみました。多少雰囲気は出たかなというところですかね。




 いよいよ問題の蛇のマーキングですがだいぶ以前にイギリスのE.D.MODELSというデカールメーカーからTropical Stukasというセットの中にこの蛇のマークが入っていたので入手していましたからこれを使用することとします。多分このデカールメーカーは昔アルマークと言っていたところと同じではないかと思います。フィルムが台紙丸ごと一枚つづりでカットされていない独特のものだからです。ノリも結構きつめです。ただしこの蛇マークのサンドの色味があまり良くなかったのでこの部分は塗り直しました。左側は頭の部分と舌の部分をカットし、まず基本となる頭の部分を貼って全体の位置を決めます。次に舌の部分を貼り半乾きのときに排気管部分の所を切り取ります。その後に長い胴体部分を落ち着いてあわてずじっくりと貼ります。 このデカールはマークソフターを塗ると溶けてしまいますのでマークセッターだけで貼っていきます。右側はTropフィルター部分にちょうど蛇の頭がくるのでとてもうまく貼れそうもないことは明らかです。ここは目の後ろ部分でカットしその後ろは手書きし胴体部分を貼ることにしました。乾燥後に国籍マークを貼りコードレターを貼りますが古い資料を参考にしているのでデカールはA6+CPになっていますのでCの部分をDに塗り替えておきます。主翼の国籍マーク貼って十分に乾燥させたらセミフラットのトップコートを吹き付け艶を整えます。最後に排気の汚れなどをパステルで入れて小物を接着したら、これにて完成です。




 変に凝ったところがなく作りやすいキットでしたので塗装に集中できました。ただ筋彫りがとても繊細で筆塗りでしたのでほとんど見えなくなってしまいました。エアブラシで塗装の方も1回筋彫りを深くなぞった方がよさそうです。とにかくこれで長年の望みがまた一つかないました。まだまだそんな望みが多くあるので一つでも減らせるよう精進いたします。ではまた。


 Home> ユンカース Ju 87-R2/Trop スツーカ(ズべズダ 1/72)

Vol.95 2016 July.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE