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メッサーシュミットBf109 E-3
(エディアルド 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は今年(2016年)6月頃に作ったもので、1/48スケールのものを月にどの程度作ることができるかに挑戦中のものでした。私の作風ではどうしても塗装に時間を費やすことが多く単独で1機だけを作るのには軽く1か月はかかってしまいます。 そこで塗装の乾燥時の待ち時間に次のものを順次挟んで待ち時間をゼロにしたらコンスタントに作り続けることができると判断して半年(1月~6月)で13機作ることができました。結局約2週間低度で1機できる計算になりました。でもその作業はとても忙しい内容で味わって作るものではありませんでした。




■キットについて
  エディアルド製で1/48のサイズをコンスタントに開発をしている海外(チェチェン共和国)メーカーです。このキットは現在でも入手可能なキットです。ここのキットの特色は凹タイプのリベットが見事なことと、エンジン、機関銃回りが忠実に再現されていること。それとウィークエンドシリーズが大変安いことが挙げられます。 1/48サイズでエンジンが必要かと思いますがそれは作ってみるとさらに手を入れてやりたいほどの再現度で素晴らしいの一言です。エンジン寸法の再現度が忠実すぎてエンジンカバーが載らないことが残念でした。又デカールの白色の隠ぺい力が弱く感じました。以上の内容で1800円代では満点をあげてもいいと思います。




■製作について

 キットは説明書通りに問題なくスムーズに組立ができました。エンジン回りは大変良く再現されていて何も問題はありません。説明書内における塗料指定がグンゼカラーで誠に有難いことです。その中で金属塗装色にメタルカラ―(塗装乾燥後こすって金属の質感を再現)が採用されていることです。これは初めての経験で、塗膜が厚いと金属粒子のざらざらが筆跡の通りに残りそれを消そうと重ね塗りをすればざらざら感と筆跡が更に増して金属とは思えないようなものになりました。完全に失敗でした。 これは全てシンナーで塗料を洗い流して再挑戦をしました。(エアブラシの塗装が適しているのかな?)塗装乾燥後柔らかい布でこすってやると、それは不思議、バッチリの金属感です。
 エンジンが素晴らしいのでカバーを脱着できるようにキットを薄く削りましたが、どうしても載りません。これはあきらめることにしました。
 コクピット回りも1/32のスケールダウンと思えるような再現度で隠れてしまうことがもったいないくらいです。




 キットで気づいたことが一つありました。それは胴体や翼の接着合わせ目のオスメスポイントが少なく又ラフな位置になっていました。国内メーカー品ではそれなりの数とキッチリ収まる位置が定番ですがこれは意外でした。でもこれはこれでソリやずれを修正するのに都合が良い対処ではないかと思いました。 塗装は全てグンゼのラッカーで仕上げました。デカール貼の前に艶ありクリアーを吹き付けデカール貼後再度艶ありクリアーを吹き付けます。最後に90%程度の艶消しクリアーを吹き付けて完了です。




■全体をとおして
 今回初めてエデュアルド製のものを作りましたが、キット内容は素晴らしいものがありました。本格的なリミッテドエデションシリーズと廉価版のウィークエンドエデションを出すなど幅広く層をつかもうとしていることに好感が持てます。 金属の質感塗装はいつも悩まされますが、よい方法を会得しました。これは今後の製作に大いに役立つと思いました。






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