Home  >メッサースピット (エアフィックス旧版スピットファイアMk5b 1/48 改造) 

飛行機プラモデルの製作

メッサースピット 
(エアフィックス旧版スピットファイアMk5b 1/48 改造)

by MELS57




 古いキットです。グンゼ版で購入したものですが、仮組しただけで放置しておりました。
ハイパースケールではすでにビンテージキットといわれています。
同時期に販売されたメッサーF型とともにプロポーションは良好なキットです。
コクピット内部も少ないパーツ構成ながら再限度が高く、見える範囲で胴体内リブもモールドが施されています。
おまけにトロピカルフィルターと熱帯地 仕様のラジエターも別にあり、コンバーチブルキットとなっています。
エアフィックスは最近リニューアル版で1/48のMk1/Ⅴ系が出ていますが、折角手持ちのキットで何か作れないかと思っておりましたら、1/72でDBスピット(ブレンガン)を手に入れる事が出来、(こんなアイテムはすぐに買ってしまう…)これを参考に1/48でこの改造機を作成する事にしました。




 先のキットの他、WEBで画像や想像された図面を参考にして(限られてますが…)
オリジナルの機首中央部のみ残し上下を切断して上部レジンブロックと下部プラ板積層の切った張ったの改造で形にしていきました。
スピンナーはストックのアカデミーC199からコンバート(必要ないのにG型用が入ってま したので)若干径が大きく感じられたんで削って使用。エアスクリューはICMのF型の残りものから修正転用してます。




 改造ポイントは機首部に集中していますので工作はそれほど難儀ではありません。
まあフツーにスピットを組む事を考えれば手間はかかりますが…しかも今回は十の字になった段階で落下事故で作り直しもやってますので通常よりは時間だけはかかりました。
それよりも基本工作として表面モールドの彫り直しやエッジ出しの方(全体的にヤヤ緩い造形です)や部材の整合で力が入ります。全工作時間の7割りくらいの負荷でしょうか。
その他は翼の上下20mm砲の弾装バルジの形状修正など行いました。本機は武装解除され無武装なのですが…




 コードレターや国籍マーク系はすべて手塗り仕上げです。(スワスチカのみデカール貼付)
垂直尾翼にオリジナルのコード(EN830)が小さく書かれているのですがこれはオミットしました。
仕上げ?に全面エナメルブラックでウォッシング汚し処理、更に水彩色鉛筆(アンバー、カーキ系)でポイント補完してみました。今回も少し汚し過ぎた感じです。




 実機は鹵獲したスピット(占領フランス領内で撃墜された自由フランス軍所属機)のエンジンをDB605Aに換装改造した機体です。
評価結果はオリジナルのスピットⅤ型より若干最高速度が遅くなったが、上昇速度や戦闘高度域など良くはなったとあります。(マーリン45は未だシングルステージでした)換算で150馬力ほど優位として います。
総じて性能は向上したようです。(オリジナルのメッサーよりも総合的には良い評価というオマケつきです)
地上での取り扱いも視界が良く好評で、テストパイロットはすすんで評価飛行を行ったとのことです。
マーリンエンジンとサイズが異なるDBモーターの収納でレイアウトは苦労した様でオリジナルのエンジン架を作ったり
電装系の変更(ドイツ24V↔︎イギリス12V)、オイルポンプの交換など行っています。
ラジエターはメッサーの両翼で2基から右翼1基になりましたが冷却効率は良いと評価されています。




 施工はダイムラーベンツ社が行いました。外装はMe110のカウリングとBf109のエアスクリューで使っています。
塗装は誤 認防止の為、機首と下面全体をイエローに、上面はグレー系迷彩の試験機装束です。
本機は1944年夏に米陸軍のB17によるDB工場(エヒターディンケン)爆撃により破壊されるまで評価試験されています。(同場所にあったBf109HV1とFw190V16も焼失しています)




余談ですが海外のHPで本機の内容を記述している所では、メッサースピットとかDBスピット、フランケンスピット等といわれています




  Home>メッサースピット (エアフィックス旧版スピットファイアMk5b 1/48 改造)

Vol.96 2016 August.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事


TOTAL PAGE