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特集 偵察機&観測機

(Photo) ハインケルの設計したIVL A22ハンザ

by  コルディッツ
博物館写真

 フィンランドで1922年から4年間に渡って120機生産されたIVL A22ハンザは、ドイツのハンザ・ブランデンブルク社でハインケルが設計したW.33単葉水上機です。ファインランドのIVL社がW.33の製造権を購入したものです。
 W.33水上機は、ドイツでは1918年に26機が生産されましたが、帝国崩壊までに間にあったのは6機だけでした。 
第一次世界大戦後、ドイツでは航空機製造は禁止されたので、ハインケルの優れた水上機製造技術は、フィンランド以外にもスウェーデンや日本に流出しています。
余談になりますが、大日本帝国海軍の採用したハンザ式水上機は、中島と愛知で300機以上生産されましたが、この機体を日本語文献は戦利品のW.29(W.33の先代)とするが定説ですが、英文資料の中にはW.33とする物もありました。
 フィンランドは別名「森と湖の国」と言われるほど湖が多く、湖は国土の8%を占めています。ハンザ水上機には居心地が良かったようで、1936年まで複座偵察機として現役でした。


IVL A22 ハンザ  IL-2
 フィンランド航空博物館(ヴァンター)にて      2013年11月撮影



エンジンはフィアットA,12bis 300馬力です。















W.29譲りの後方射界を確保する下向きの垂直尾翼も健在。








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