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帝国陸軍基地奪還(南方方面)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



作品について
 この作品は今年2016年9月頃に作ったもので、以前製作したカーチスP-40とコラボしたジオラマを作ってみたいとの思いで試行錯誤の末、帝国陸軍がアメリカの基地を奪還するワンシーンを描くことにしました。



キットについて
 飛行機はハセガワ製のカーチスP-40(1/32)、兵隊はエアフィックス製(1/32)の南方方面用の帝国陸軍兵。テント付近のドラム缶、溶接用ボンベ、コンプレッサー、土嚢、機銃・小道具類はタミヤ(イタレリ)製(1/35)。 スクラッチしたものは休憩用のテント、ヤシの木(葉っぱはペーパークラフト)、パンチングメタルデッキ、500ポンド爆弾、脚立、爆弾運搬台車、消火器等です。スケールが1/32と1/35が混在してしまいましたが主体は1/32であまり気にならなかったのは幸いでした。



製作について

 スクラッチした内容を解説します。まず地面ですがこれはホームセンターで売っている集成材の合板です。これに薄めた木工用ボンドを全体に塗り、そこへ微細な天然の砂を敷き詰めます。そのあと水生塗料で濃淡をつけエアブラシします。ヤシの葉っぱはペーパークラフト(プリント)のものを多量に作るためコピーを取りカッターナイフで切り出しました。樹幹は5㎜プラ棒に3mmの麻紐を巻き付けゼリー状の瞬間接着剤で固定しました。 塗装は水性塗料を使いました。テントですが骨組みは伸ばしランナーで組み立てシートはテッシュペーパーを2重に重ね薄めたボンドを塗り“張り”を表現しました。国籍マークの星形は型紙でエアブラシしました。パンチングメタルデッキは厚0.5㎜プラバンにピンバイスで5mmの穴をあけ錆色塗装を施しました。爆弾運搬台車と消火器は記録写真を基にプラバンとプラ棒でそれらしく作りました。



兵隊はエアフィックスの既製品を使用しましたが、1/32では唯一のもので出来はともかく日本刀をかざして突撃の動作は驚かされます。海外では日本兵は野蛮なイメージがついているのかなと落胆しました。たぶんこのような戦闘シーンは当時では日常茶飯事的な出来事ではないかと思いつつ組立、塗装を施しました。 塗料は外国製のアクリル塗料を使用しましたが、これが隠ぺい力と発色が素晴らしく、国内のアクリル塗料との違いがよくわかりました。人形には特に肌の表現には最も適していると思いました。構図を決めるのにヤシの木と飛行機、兵隊を高さの順に配置しそれらの空間を埋めるようにまた適度に雑にならないように小物を配置しました。



全体をとおして
 完成してみると30㎝×54㎝高さが25cmとかなり大きいものになりました。一度はヤシの木を入れたジオラマをつくりたかったことがかないました。戦闘シーンではドイツ兵がよく表現されますが日本兵を使ったのは私自身でも初めてで、少し野蛮さが現れた作品になってしまいました。 作品から感じるものは最初に意図するものと完成後では内容が変化するものであることに気づかされました。野蛮なシーンは誰が見ても嫌だと思う次第です。




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