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誌上個展

 <スター・ウォーズの世界 Vol.2>

by Windy Wing 2013


 先月に引き続きご紹介するのは、新生なったインコムT70型Xウイング・ファイターです。

<バンダイ 1/72 Xウイング・ファイター/ポー・ダメロン・最終飛行試験前塗装機>




 今回、素材としたバンダイの<Xウイング・ファイター>は9月下旬に発売された<ポー・ダメロンズ・ブラック・ワン>のキットではなく、以前から発売されていた<レジスタンス仕様>の方ですが、これも先月の<ミレニアム・ファルコン>と同様、パーツの精度からデカールの添付まで、プラモデル・キットの最優等生であることはあらためて申し上げるまでもありません。 多少話がそれますが、モデラーとしては、他のメーカーがなぜ本キットのように外板の継ぎ目ごとにパーツを分割しないのか、それが不思議でなりません。大手メーカーとしては、ユーザーの利便のためにコストや手間などかけていられないのでしょうが、一度それが実現してしまうと、もはや他のキットの不親切さに耐えられないのがメーカーとモデラーの歴史です。




 本キットの造型については、主翼取り付け部より後部の胴体がいささか太く短かい印象を受けます。しかしながら、T65型からの発展機となった本T70型は、原案デザインで意識的に胴体後端を削ぎ落とした形状に修正されているのも事実で、あるいは設定図と照合すれば、これが正確なのかもしれません。 デフォルメという意味においては、機首に若干のパースをつけたのと同様、もう少し後部胴体をスリムにして躍動感を表現してもよかったようにも思いますが、実寸大モックアップ以外は2次元にしか存在しない機体なので、その解釈はモデラー各人の好みに委ねられることになります。




 塗装は<ポー・ダメロン・最終飛行試験前塗装機>としましたが、これは完全な私の創作です。 実際には、サーフェーサー処理が終わった時点で仮組みをしたところ、モノトーンな感じが気に入ってしまったので、オレンジ色の部分を淡灰のままとして、勝手に設定を後付けしたものです。




 かかる優秀なキットながら、一言文句を言わせていただければ、本キットは白と青を基調とする<レジスタンス仕様>として販売されているにもかかわらず、ソケットできるドロイドがBB-8しか付属していない点だけはどうしても納得ができません。
新しい<ポー・ダメロンズ・ブラック・ワン>のキットにはR0-H2も付属するそうですが、<レジスタンス仕様>の方はさらに複数のアストロメク・ドロイドに対応させなければ、汎用T70のキットとしては不充分です。今からでも各種ドロイドをボーナス・パーツで追加して、メーカーの太っ腹なところを見せていただきたいものです。


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